バイオベンチャー創業記

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Tesaroはどうなる?

  • 2012/07/05(木) 00:00:00

GlobeimmuneがIPOですね。
GlobeImmune Files Registration Statement for Proposed Initial Public Offering
日本の投資家さんも入れていますし
これは同じくImmuotherapyを志す会社としても歓迎すべきニュースです。

ここのところ赤字のバイオテック企業に対する風当たりは米国でも強く
上場しても株価が折れることが多かったのですが
ちょっとここへきて驚きなIPOが1件ありました。
直近でIPOをしたTesaroです。
つい先週IPOをしたのですが、Postで$360MのMarket Capで$81Mも調達をしました。
Facebook以降最初のIPOです。

Tesaro

Tesaroはエーザイに買収されたMGIのマネジメント陣が2010年の3月に立ち上げた社歴わずか2.5年の会社です。3月に最初にS-1ファイルした時点では社員はわずか20名でした。いまもそんなに多くないハズです。

上場までに2回ファイナンスをしていますが、
1回目で$21.6M、2回目で100.5Mと合計で$122.1Mも集めています。
リードはNEAで、その他にInterWestとKPCBという豪華顔ぶれです。
preIPOの段階でこの3社で72.5%持っていました。
IPOで集めた$81Mのうち$25Mはその3社のコミットメントです。
つまりここでさらに買い増しますと。凄い。

プロダクトなしで創業したのですが、
矢継ぎ早に3剤を導入しています。

2010年の12月にOPKO HealthからRolapitant@Ph2+backupsを
$6M U/F
$30M M/S
$85M sales M/S
1.5M株のser O stock
10%前半から20%前半までのtiered royaltyで

2011年3月にAmgenから@preclinicalのALKプログラムを
U/F$0.5M
M/S$138M
数%~10%ちょっとのtiered royaltyで

2012年の5月にMerckからPh2readyのNiraparib+backupsを
U/F$7M
M/S$57M(for 1st indication)
29.5M(for each 2nd or later indication)
SalesM/S upto$87.5
tiered royaltyで

つまり10年ぐらい前にあったような
VCがお金をどっかーん、どっかーんと入れて
レイターステージのプログラムを導入して
パパぱっと上場するモデルを
この時代に、この環境下でやってのけたわけです。

確かに、製薬会社が後期ステージの開発品目に
糸目を付けずにお金をバンバン出す時代ですから
p2のプロダクトが2つあったらどちらか行けるでしょうという感じなのでしょうが
まだ当面はp3でお金も時間もかかるでしょうから在庫の状態がつづくハズです。

ただ少なくとも今日現在でまだ公開株価を保っているわけなんで
市場が一応受け入れたということなのでしょう。
(もしかしたらまだ証券会社が買い支えているだけかもしれませんが)

ちょっと動向は要チェックですね。

参考 S-1/A Jun19(最終)バージョン

ちなみに余談ですが、S-1のp119以降のマネジメントに対するCompensation ProgramはCEO、CSOおよびCFOの3名が対象ですが、M/Sでweightingされていて結構面白いです。


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Johson Johnsonは本当にDendreonの救世主か

  • 2012/05/05(土) 00:00:01

多分これ、少し面白いことになる。

連休中で見落としていたんだけどこの記事
Savient Accused of Insolvency by Tang Capital in Lawsuit(Bloomberg)

 Savientは結構古株のバイオテックで1980年にBio-Technology Generalと言う名前で創業して、Searle Laboratories(現pfizer)が発売していた筋肉増強剤をボディビルダーなどによる乱用が問題となって捨てたところを、近傍の疾患の臨床試験を行って適応を取り、発売していた。
 2010年9月に新規痛風治療薬Krystexxa(pegloticase)の承認を受けて発売しているのだが、こいつが問題になっている。化合物はPEG化ウリカーゼ(豚由来尿酸オキシダーゼのポリエチレングリコールコンジュゲート)で、尿酸を水溶性の高いAllantoinに分解するのが作用機序だ。PEGは動態向上(T1/2:8hr->10days)に寄与している。
ところが問題はこのPEG化で、これが抗原性を引き上げで、抗体が出来てしまうらしい。

 今回の訴訟を引き起こした債権者のTang Capital PartnersによればKrystexxaはそういった副作用の問題で、お医者さんが使う見込みは無く、費用を垂れ流しているのだと。事実関係はよくわかりませんが、気になるのは前CEOのJohson H. Johnson。感の良い方はお気づきでしょうが、元々ImCloneのCEOで、最近あのDendreonのMarketingの救世主としてMitchell Goldに代わってCEOになったばかりです。

タイミング的にどう?分かって逃げ出したんじゃない?と穿った見方も出始めているようです。
とりあえずSVNTは訴訟を受けてソッコー▲25%になりました。


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おれ様基準で行こう

  • 2012/03/14(水) 00:00:01

ベンチャーなどおっぱじめますと
いろんな方にお会いする機会がそれなりに増えます。
増資なんかの際には多くの投資家(候補)の皆様にお会いしますし
パートナリングに関しても内外のいろんな方々にお会いをして
私たちの信じていることを説明することになります。

そうしますと
ひどく否定されることは希ですが
「残念ですが…」
というお断りを頂くことがほとんどです。
大抵は
「興味深いですが、私どもとしては…」
「今は…」
なんてことを言われて
断られるのがほとんどです。

そんなもんです。

そんなもんでいいんです。
だって誰もが信じているようなことだったら
きっと競合がばんばん現れるレッドオーシャンを進んじゃっているってことでしょうし
もっと上手に出来る誰かが現れたりする可能性は高まります。
それに自分たちじゃなければできない特別なことでは無くなってしまいます。

だからお断りを受ける度に
心が折れてちゃいけないわけです。
むしろ
「わかってないなー、可愛そうに」とか
「わかったコロにはもう遅いけどね」
ぐらいに思うのが丁度良い気がします。

もちろん一方で
批判は常に栄養を含んでいる可能性もあるので
それに耳を傾けていくことは極めて大切です。
実際にどこかの会社でフルボッコになった点をよく考えていくと
新しい視点に気がついたりして
それを次の会社とお話をする時まで加味していくと
見事には納得感が上がったりすることはよくあります。
だから批判そのものはスルーしつつ
栄養だけはごっそり頂くのが大事です。

そんな風にフルボッコにされながらこの3月で6年たったわけですが
達観といいますか、諦感といいますか
自分に取っての価値観みたいなものが
少しずつ結晶化してきたように思えます。
始めた時は溶液中に漂っているものが
煮詰めてくると要らないものが蒸発して
エッセンスが析出してきたような感じでしょうか。

果たして自分たちが何のためにこの仕事をしているのか。
社会的な意義はなんだろうか。
誰に取ってのどういう価値を生み出しているだろうか。

自分でも最初は理解し切れていなかったことが
だんだん分かってくるようになります。
そこに自信が持てるようになると
心は決して折れなくなります。
何を言われても自分たちは正しいことをしているし
そしてきっと分かってくれる人がいるに違いないと。
そして実際に私たちは本当に多くの人に助けていただいているわけです。

その中で心の持ちようについてひとつ思うのは
自分で決めたゴールに従って頑張ることって大事だってことです。
これを私は「俺様基準」と呼んでいます。
(横柄な呼び名をご容赦)

scale


いろんな価値観が氾濫する世の中ではあると思うのですが
でも割と人間って横を見て生きている事が多く
誰かに勝ちたいとか、アイツに負けたくないとか
絶対基準では無く、比較意識のなかで生きていちゃったりしている気がします。
もちろん闘争本能というのは前進のための大きなドライバで
それなしには発展はないと思います。
ただ、多くの場合は私たちの仕事は誰かに勝つのが目的ではなくて
ゴールにたどり着くことが目的で
例え他の誰かに先にゴールされていたとしても
高い芸術点をもって2番目にゴールすることが良かったりするように
狙った通りの目的を実現できればそれでいい気がします。

まだサラリーマンをやっていたころは
それなりに上下左右の同僚のことも気になるわけで
誰が同期の誰よりも先に部長に昇格したとかいう話も多少気になりましたが
サラリーマンをやめて自分で好きなタイトルをインフレ気味につけられるようになると
1つの会社の中での出世なんて
世の中的には100%どうでもいいことだと思えてしょうがなくなってきたわけです。
上司がどうこう言おうと、親が泣こうが、周りに笑われようが
それよりも俺様基準で正しいと思うこと、楽しいと思うことを
しっかりやり遂げることこそ大事かなと。

他人の価値観に流されない。
自分の信じる道をきっちり守り抜く。
だって他ならぬ自分の人生だから。

俺様基準で行こう!




北京オリンピック代表の為末大選手のTwitterでも良いことがかかれていたので
参考までに。
為末、成功する事について語る


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