バイオベンチャー創業記 Sosei、AD923ヨーロッパ販売権をライセンス

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Sosei、AD923ヨーロッパ販売権をライセンス

  • 2006/06/28(水) 17:27:57

SoseiがMundiPharmaにがん性突出痛治療薬「AD923」の
北米と日本を除く国の販売権をムンディファーマ社に供与した。
この発表を受けてそーせいは本日ストップ高で17万円から20万円に上昇した。


契約条件の詳細は分からないが
 アップフロントで2億円、
 開発マイルストーンは最大1750万ポンド(約37億円)
 加えてロイヤリティー
となっている。


AD923は、既知のオピオイド系鎮痛剤であるフェンタニルが有効成分で舌下噴霧製剤。
これを患者や医療従事者による投与が簡便な専用器具によりデリバリーする
即効性のある鎮痛効果が売りになる予定である。


第2相臨床試験にあるプロダクトのヨーロッパの販売権であるから
2億円というのは安い。
「安い」というのは
1.そもそも魅力のないプロダクトである
2.魅力に比べて安い価格で供与した
という2つの可能性があるが、
今回のケースはその両者の理由が合わさっていると考える。


そーせいはこの売上げを元々売上げ予想に入れていなかった。
結果、売上げは予想から+2億円となった。
つまり当初の戦略より前倒しでライセンスアウトしたということだ。
ファイナンス的にいうと将来のキャッシュを
安い価格でこのタイミングで現金化したということで
企業価値への影響はニュートラルのはずである。


一方で、実際問題として
パートナリングが本当にできるということは素晴らしいことで
それが実現されたことは評価されるべきである。
しかしながら問題は誰とパートナリングしたかであり、
プロダクトの将来のキャシュインを増やすためには
プロダクトの価値を最大化してくれるパートナー
すなわち強い営業力を持つ製薬会社に導出することが望ましい。
その点においてMundiPharmaは微妙な位置づけだといわざるを得ない。


ちなみにChief Business OfficerのJulian GILBERTは
Mundi Pharmaの出身で
その伝でライセンスされたと考えられる。


これらの点を考え合わせると
短期的な需給バランスはさておき
中長期的な株価に与える影響は微小であるべきだと考える。

ちなみにそーせいの株主を対象とした経営近況報告会(2006.6.26開催)が
こちらで見られる。


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この記事に対するコメント

あ~せい、こ~せい、そーせい。
(人使いが荒いたとえに使われますが)
Pharmaの人間はそーせいの人財レベルをポジティブに受け止めていないですね。
優秀な臨床開発の方が入社するイメージがわかない会社ですね。

  • 投稿者: 匿名希望
  • 2006/06/29(木) 13:38:40
  • [編集]

そーせいに限らず
バイオベンチャーはどこも人材難です。
ファイナンス系の人材は身が軽いので
いくらでもいますが、
製薬系、特に臨床開発担当者は
製薬会社の給与水準が高いこともあり
なかなか動きがありません。

製薬会社の安定を捨ててでも
一発ここで旗を揚げてやるという気概をもった人材と
そういった人材をひきつける成功事例が
今の業界には必要なんじゃないでしょうか。

そーせいの給与水準が高いことが
一部で批判の槍玉にあがっていますが
外国の公開前のバイオベンチャーでも
あれ以上に払っている会社は結構あります。
ただ、人材のレベルが違うのも事実です。

  • 投稿者: はる
  • 2006/06/29(木) 13:59:16
  • [編集]

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