バイオベンチャー創業記 A Long and Winding History :Campath(Alemtuzumab) の数奇な運命

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A Long and Winding History :Campath(Alemtuzumab) の数奇な運命

  • 2010/07/28(水) 00:00:01

Genzymeは数ヶ月前からSanofiによる買収の噂がありますが
そのGenzymeの現在の希望はMS治療薬として期待されるCampath(Alemtuzumab)だと思います。

Campathは1970年代に発見されて
私がキリンにいた90年代にB-CLLの治療薬として脚光を浴び
2001年にFDAの承認をB-CLLに対して受けて
上市はされているものの
かつての栄光に対してはまだ発展途上であると言っていいでしょう。

その開発や権利の歴史は極めて数奇な運命です。

元々はCambridge UniversityのPathology研究室のDr. Herman Waldmannによって取られたCampath-1に遡ります。
名前のCampathもCambridge+Pathologyに由来しています。
このマウス版の抗体は、ヒト化技術の基本特許の1つを作ったGreg WinterのCAT(2006年にAstra Zenecaに吸収)によってヒト化されCampath-1Hになり開発に入っていきます。

現在、所有権はGenzymeにありますが
この権利はUK政府のTLOのようなBTGにCambridge大から移転されたところから始まります。

85年にWellcom(現gsk)に行ったものの
10年後にPhIIまで行きながらglaxoとの合併などもあり戦略上の理由で開発中断となりBTGに出戻り

97年1月にLeukoSiteライセンスしたところ
1か月もしないうちにILEXとJVを設定して権利を二分

2年後の99年8月にScheringにLeukoSiteとILEXはアジア以外の権利をScheringにライセンス。

2ヶ月後の10月にLeukoSiteをMilleniumが買収。

MilleniumはILEXに持ち分権利を譲渡

2003年にはILEXはアジアの権利もScheringにライセンス。

こんどはILEXがgenzymeに2004年に買収
2006年にはScheringがBayerに買収。

Bayerは2009年にオンコロジーのアセットをgenzymeに$1.25の出世払いで譲渡
やっとgenzymeに権利が落ち着いたところでした。
(といってもBayerは開発費の1/3は引き続き負担)

そしてSanofiが現れると9社目になるわけですが
なんとなく私を通り過ぎて行った恋人達といった感じですね。

campath1h

ただ、こうした波乱の開発史ながらも
こうしてこのプロダクトが辛抱強い誰かの手によって開発されるのは
プロダクトに力があるからなんでしょうね。

投資サイドからすると堪らないのか
あるいは何度でも美味しいのかよくわかりませんが。

参考
Mike's CAMPATH Story
Germany's Bayer Licenses Campath & Oncology Assets to Genzyme2009.4の記事
Campath: Collaborations Across Continents Prove SuccessfulCambridge大のサイト
CAMPATH: from concept to clinic
Stepping Stones


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