バイオベンチャー創業記 The Coveでメディアを考える

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The Coveでメディアを考える

  • 2010/03/22(月) 00:00:01

K氏に教えていただいて、アカデミー賞をとったThe Coveを見た。
見たことがない人のために、これはイルカやクジラを虐待する日本人を非難する映画だ。
正直、胸糞の悪くなる映画だ。
何がそうさせるかというと大きく2点指摘したい。

1つ目は当然ながら文化の違いによる指向の違いを理解しないまま
他の考え方を排他的に非難する感覚である。
子牛を含めて牛を食しながら、魚を食す異文化を非難するのは
ダブルスタンダードだと言わざるをえない。
現代版の生類憐みの令に近い。
ただ、この辺りの話は皆さんも承知なのでこれ以上はここでは書かない。

もうひとつの問題はメディアの危険性である。
メディアは正しい信念に基づいて実施されるときには非常に力強く、心強い。
しかしながら教育と同じような効果を持っていて
もたらされたときにあたかもそれが真実であるかのような誤解を与えることも多い。
受け手がそれを認識したうえで受信すれば問題ないのであるが
そうでなく、ソースに依存していってしまうことも多い。

The Coveにおいて問題であると感じるのは編集、編成による作為である。
例えば比較を用いることなく、その残虐さをクローズアップする手法がある。
イルカを殺すシーンを撮影し、それを日本人に見せる。
日本人でもそれを見れば、心ある人は少なからず引く。当然だ。
しかし、例えば牛を屠殺するシーンを見れば
それも人を引かせるのに十分だ。

またイルカの保護者として非難する連中は
いずれも豪邸の中のインタビューで
イルカ漁をする人々を悪魔だとしたり顔で語る。
片やその悪魔だと語られた人々は、質素な生活を送る。
メディアはそういった矛盾を矛盾として切り取ることなく
一方的な正義感を押しつける。
実は保護運動家が職業運動家で、寄付金により結構リッチだという話は書かない。

ブログを含めてあらゆるメディアはバイアスがかかっている。
物事に正ー誤、正義ー悪の分離ができることはあまりないと私は思っていて
それがつけられる場合には「あるスタンダードに基づいて」という前提に基づいており
どちらかというとポリシーを語っていることがほとんどであると思う。

またメディアは慈善事業でニュースを配信しているのではなく
ビジネスとしてやっていることも忘れてはならない。
庶民の味方のような記事を書いていても
実は記者は年収1000万円以上だったりするのだ。

今、メディアは新聞やテレビのような少数ソース、一方向のマスメディア一辺倒から
ブログやTwitterなど草の根的なマスソース、インタラクティブな世界が現れ
多様性へ向かっているとおもう。そして決してこの流れは後戻りしない。
業界の開放度あるいは民度というものは
そういった新しいメディアの浸透度で測れるかも知れない。
日本のバイオもそういった面では
まだまだ発展途上にあるかも知れない。

もっと語ろう。そこにもっと自由な世界がきっとある。


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