バイオベンチャー創業記 ワインは不況耐性

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ワインは不況耐性

  • 2010/03/05(金) 00:00:01

あまり長期にわたって書いていなくて
お叱りを受けたので小話を一つ。

少し前のことになるのですが
ワイナリーにちょっと散歩にでかけたことがありました。

Carmelという
かつて映画俳優・監督のClint Eastwoodが市長をしてたことがある海岸沿いの町の近くに
そのワイナリーはありまして
大変美しいところです。

ツアーはフリーで
現地でサインナップすれば誰でも入れまして
私の時は10人ぐらいのパーティーにでした。

おいしいワインを試飲しながら
葡萄畑や醸造所を見学させてもらったのですが
蔵のところで面白い話を聞きました。

「ご存じのとおり現在は不況ですが」と言って解説を始めたのです。
不況になると当然高いワインは売れなくなります。
ただワインに対する需要は継続するので
安いワインが売れるようになります。
熟成期間に関して言うと安いワインというのは熟成が浅く
逆に熟成期間が延びるとワインは高くなります。

そうすると不況の時に何が起こるかというと
蔵に入って日の浅いワインが多く出荷され
熟成されたワインは蔵に留め置かれるわけです。

さて、どうにかこうにか不況が開けて
好景気になると
高いワインの需要がまた上昇するわけですが
その時に蔵に留め置かれて熟成の進んだワインは
より高い値段がつけられて出荷できることになります。

一般的な商品においては
在庫期間というのは付加価値のつかない期間ですので
在庫が長いというのはそれに必要な資金の調達と
その間の利子が重しとして乗っかるわけですが
ワインの場合は在庫期間に付加価値がつくという特異な構造をしているので
資金の確保は必要であるものの
期間そのものが重しにならないという特徴を持っています。


ご説を検証しようと
上場しているワイナリーのConstellation Brandsで財務情報を覗こうとしたのですが
まだ上場を維持しているワイナリーは
ほとんどConsumer化してプレミアムワインの事業に占める割合が低く
あまり参考になりませんでした。
Chalone Wine Groupが1985年にワイナリーとしては初めて上場をし
有名なRobert Mondaviも1995年にNASDAQに上場したのですが
実はほとんどの会社がその後非公開化しています。
おそらくワイナリーのビジネスが
株式上場をして事業拡大をするというファイナンスモデルと相いれないことに
気がついてしまったのでしょう。

本題とはずれますが
ワイナリーの上場に関する是非を議論したこちらの記事(Public wine companies: withering on the vine?)と先に読んだこちらの本にも適正サイズに関するくだりは面白いです。



ご参考までに上場しているワイナリーの情報です。
在庫はInventoryという固定資産の項に計上されています。
YARRAMAN WINERY INC(YRMN:Pink OTC Markets Inc)
ASCONI CORPORATION (ASCD:OTC)
GEERLINGS & WADE INC (GEER:OTC)

CJ


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