バイオベンチャー創業記 重すぎるんでないですか、大日本さん?

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重すぎるんでないですか、大日本さん?

  • 2009/09/04(金) 00:00:01

大日本住友製薬が米国の中堅製薬会社Sepracor(セプラコール)を買収する。

DSP
SEPR


主には11年に上市予定の統合失調症新薬「ルラシドン」をにらんで
米国での販売網獲得が目的
だとしているが
2500億円という買収価格は波紋を呼んでいる。

Sepracorは呼吸器系や中枢神経系に特化したいわゆるスペシャリティーファーマであるが
通常こういった会社の買収価格は売り上げの3倍程度が相場である。
しかしSepacorの売り上げは10Kによると2008年のNETで$1.2Bであるから
約700億円のDebtなどを考慮すると3.5倍と少々割高である。

ただ今回は全額金銭による買収なので
統合後のEPSはのれん代の償却をのぞけば単純に上がることになり
借入金の金利負担を考慮しても割安になる。
(プラス預金減による金利収入減で年間50億円ぐらいになるはず)
これなら、いいじゃないか?
ところがSepracorのパイプラインには2つ問題がある。

1つ目は2008の利益の80%を稼ぐ主要製品の特許が2年で切れることである。
日本と違ってアメリカでは一気にジェネリックがなだれ込むので収益は激減する。
現に10KによるとTevaが参入を図っていて早くも法廷闘争モードになっている。

2つ目はSepracorの得意とする光学活性体、活性代謝体の新薬開発が
今急激に難しくなっていることである。
Sepracorは睡眠薬LUNESTAを2007年9月にgskにライセンスし
gskはこれをEMEAに承認申請していた。
ところが今年の4月になってEMEAはこれを新規性分として認めないとした。
つまり承認はしますがこれはジェネリックですよと言われたのだ。
これでは意味がないのでgskは承認申請を取り下げSepracorとの契約を解消しています。
これはプレスリリースにはありませんがシレっとSECのファイルに出ています。
つまるところ得意とするビジネスモデルが危機にさらされているということだ。

まあ百歩譲って販売部隊に価値があるとすれば
それはいいのかも知れないが
そうなるとやはり2500億円の買い物は
現状で3900億円の資産の会社のバランスシートをリスクにさらすことを考えると
厳しいチャレンジかも知れない。

それよりうちの会社なんかいいと思うんですけど
アレルギーとかやってますし
Ambisomeでなれていらっしゃるリポソームとか。
でもなぜか日本の製薬会社は海外にあまく日本に厳しいんですよね。
先のはなしもそうだし。


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