バイオベンチャー創業記 質問力

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


haruhicomをフォローしましょう

質問力

  • 2009/04/04(土) 00:15:47

少し前の話になるが
会社のクリニカルアドバイザーを集めて会議をした。
2日間缶詰にして
会社の開発プロジェクトを
存分に叩いてもらった。

集めた先生は
その世界でのGiantのような人と
若手のrising starみたいな人を
合わせて5人ばかりだった。
よくもこんな人たちを集められたもんだと
感心するぐらいのすごいメンバーだった。

会議のスタンスは
こちらがアドバイスを受けるということになるが
まあ浴びせられる質問の多いこと。
圧巻だったのは2日目の朝で
アドバイザーの一人に
関係する研究のことをしゃべってもらったのだが
極先端の内容のなので
他のアドバイザーも興味があってしょうがなかったのだろう
質問と回答の応酬となった。
"May I ask you..."なんてまどろっこしいことはしない。
1秒間に3発ぐらいのペースで
ボコンボコン
業界のドンも若手もなかった。
相当の情報を吸収して帰ったに違いない。


適切な質問をすることの効用はいろいろある。
ひとつは情報の補完だ。
まず与えられた話は情報が欠落していることが多い。
正しく脳内に取り込むためには
欠落している情報を同定した上で
その情報を補完しなければならない。
わかったつもりというのは
意外に危険な状態だと思う。


もうひとつの話。

何度かブログにも登場するうちのボードの一人であるが
非常に質問上手。
サイエンスのバックグラウンドはないが
論理的に矛盾していることや
論理構築のために欠落した情報があると
必ずと言っていいほど反応して
質問をしてくる。
本当に頭がいいといつも思っている。
ただそれだけれはない。
質問の形で議論をガイドしてくれるのである。

誰かが話したことに
おかしいなと思ったり
それには反対だと思ったときに
「それは違う」
というと間違いなく角が立つ。
本当であったとしても
侮辱された心地がするものだ。

それを質問の形でぶつけるとどうなるか?
「こういう考え方もできませんか?」
「それはこういう風に理解できないか?」
というと
いやな感じは断然に緩和される。
しかもちょっと日本人にはまねのできない
見事に丁寧な言い回しでやってくれる。
そんあ高度なことは
僕にはちょっと英語ではできない。

もうひとつ別の話。

私がまだ研究をしていた頃なので
恐竜が歩いていたぐらい昔のことであるが
学会で発表したことがあった。

それなりに新しい発見であったが
解釈についてまだ疑問が自分でもあった。
発表した際に
一人の若いあんちゃんが質問にたった。
あれやこれやと
結構痛いところを質問された。
まだやっていないとしか回答できなかった。

果たして

次の発表者はそのあんちゃんであった。
先に自分で質問した話に答える内容であった。
見事に私は前座にしてもらったわけだ。


質問力というのは
どうも最近はやっているらしい。
割と多読なほうではあるが
その手の本はまだ読んでいない。
どういう趣旨かはしらないが
質問力が大事だということであれば
全く同感するところである。

一般に日本人は質問が苦手だと思う。
奥ゆかしさからくるところもあって
目立つような真似をしたくないので
質問をしない。
また笑い話のように描かれるのは
会社では偉い人が先に質問しないと
ぺーぺーは質問してはいけないような
暗黙の了解のようなものがあるという話だ。

あと時々感じ悪いなと思うのは
ミーティングのときはダマを決め込んでいて
質問もなし、コメントもなしなのに
ミーティングが終わると
「あれは賛成できないな」
とか堰を切ったように話しだすやつだ。
そりゃconflictはどこにでもありますよ。
でもね、ミーティングの上で解消してくださいと
言いたくなる。


ともかく質問は大事だ。
単にあなたの話を聞いていますよという
おざなりなサインではなく
情報を吸収するのに貪欲であれば
たくさん質問をしなければ
決して十分に理解ができるとは思わない。
質問をするのは無知だったり
バカだったりするからではない。
バカにはちゃんとした質問はできないし
ましてや質問で議論をコントロールするような
高度な真似は決してできない。

質問をしよう。


haruhicomをフォローしましょう

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。