バイオベンチャー創業記 減速する資金調達

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減速する資金調達

  • 2009/04/13(月) 00:00:01

Burrillの最新のレポート"Biotech 2009: Life Sciences-Navigating the Sea Change"によると
やはりアメリカの投資は減速しているらしい。

USBF2


今年の部分のデータはまだ3月なので
割り引いて考える必要があるが
4倍すれば昨年並みなので
落着きを取り戻しているのかも知れない。

ただ、よく見ると
ひどいのは実は主として公開企業のFinanceで
IPOは基本的にゼロだし
Follow-onが減速しているのが顕著である。

逆にいうと未公開企業への投資は
昨年の数字は一昨年とそんなに変わっていない。
ただし、今年は4倍しても昨年並みにはなっていないので
減速傾向はあるのだろう。

ファンドは建てられてから
投資されるまでに若干タイムラグがあるので
景気やマーケットの減速傾向が始ってからも
慣性モーメントが働くが
キャピタルコールに応じない出資者もいて
建てられたファンドが機能しないケースも
出ていると聞いている。

ただ投資側の調達を見ても
3月になってからも
Index Venturesが€350 million ($440M)のファンド
Essex Woodlandsが$900Mのファンドを立てているので
流動化確保のために
政府によってジャブジャブに供給された資金は
巡り巡ってファンドにたどりついているというのは
あながちウソではない話だと思う。
funds



Debtは$2.8Bのうち1BはBiogenIDECで
あとは小ぶりなものしかない。
今年はむしろ去年より速いペースである。

このデータで日本のデータと顕著に違う部分が3つある。

1つはPartneringによる調達である。
最近日本でもいくつかの製薬会社とのディールが報告されているが
いわゆるバイオテックダラーというやつで
マイルストーンが後半にはあがるものの
アップフロントが安かったりすることが多い。
したがってまだ会社をsustainできる規模にはなっていない。
(但し、会社が実質的に開発をしていなく、それがゆえにsustainableなケースはある)

もう1つはVCファイナンスの減速度合である。
日本は知る限りではほとんど調達らしい調達になっていない。
みんな様子見状態で
ほとんど凪に入っている。

あと1つはDebtで
これは日本ではほとんどない。
USはBridge-financeを含めて周りは結構やっている。
誰が背負うかというところで
状況が少し違うし
銀行さんの対応が違うことによると理解している。

一方でPublic Companyの調達は
随分前にAngesMGなどがやって以来
日本には存在していない調達手段なので
Follow-onやPIPESの減速で
USは日本は皮肉なことに近づいてしまった。

まあ
はっきりいって
数字で改めて「最悪さ」を確認するだけで
なんら肌感覚との差はないと思うが
資金調達に関する現状の解は
よいプロダクトをつくって
パートナリングをするしかないというのが
改めて確認できると思う。


それにしても先の本の第11章(Chapter11)がFinanceの項なのは
偶然なのか皮肉なのか。。。


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