バイオベンチャー創業記 ポスドク問題に見る愚考とその結末

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ポスドク問題に見る愚考とその結末

  • 2008/04/17(木) 00:00:01

ポスドク問題は以前から論じられている話ですが
なんで国は「ポスドクを」増やしてしまったのでしょうか。
ポスドクは増やすものではなく
産業を育成した結果として
増えるものではないかと思うのです。

恐らく本来的にすべきであった事は
産業を育成しその先の雇用を生み出すことであって
ポスドクという中間体の生成ではなかったと思います。

予備軍をいくら増やしても
その先に雇用を生み出せなければ
マスとしては不良在庫を生み出す結末となるはずです。

現在日本のバイオ市場、その中でも医薬品産業に関しては

 医薬品企業の合従連合による研究所の整理統合
 外資製薬企業の研究所機能の撤退
 バイオベンチャーの不振による新たな受け皿の縮小
 アカデミアの雇用の横ばいあるいは縮小

という事態により研究者の雇用は減り続けています。
もちろん競争力の人材は海外に雇用を求めることは可能ですが
それでは国としては空洞化が加速するばかりとなるでしょう。

日本の研究能力は十分に国際競争力のあるもので
実際に日本の製薬企業には拾われないでも
海外企業の手によって医薬品になったものが多数あります。
また一方で地盤沈下は続けているものの
医薬品市場としては単国では米国についで未だに世界で2位です。
現在大きく遅れを取っているのは開発機能であり
これが機能不全に陥っているために
研究機能が縮小する流れになっている気がします。

ビッグファーマは日本の研究機能を縮小し
一方で中国に研究所を次々と開設しています。
日本の機能がそのまま移転されているわけではないと思いますが
そうは言ってもJapan passingの流れが出来ていることは
由々しき問題であると考えるべきではないでしょうか。

Pfizer Announces Opening of New China Research and Development Center in Shanghai
Novartis Invests $100 Million in Shanghai

ポスドクを増やさなくても
産業がきちんと育成されれば
おのずと人材はその産業に流れ来るわけなので
結果的にはポスドクは増えると思います。
すなわち施策は原因と結果を完全に取り違えているのではないかと
考えるわけです。


文句を言っていてもしょうがないので
我々は自分たちの事業を進めて
少しでも産業育成に貢献できるようにするしかないと思っています。


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