バイオベンチャー創業記 花粉症が治る未来

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花粉症が治る未来

  • 2008/03/18(火) 11:48:02

アレルギー関連の学会のAAAAIに参加をしておりました。
AAAAIとはふざけた名前のようですが
American Academy of Allergy Asthma and Immunologyの略です。

主にアレルギー(花粉症)と喘息の学会で
スポンサーを見ても
Schering PloughやSanofi-Aventis, AstraZeneca, UCBなど
いずれも喘息薬や花粉症治療薬を作っている会社が並んでいます。

この学会であらためて思うのは
上記のような会社による低分子治療薬に加えて
免疫治療(Immunotherapy(IT)という言い方をします)が注目が高いことです。
ポスターセッションでも口頭の演題でも
一番人を集めているのはITです。
aaaai


特にAllergy Immunotherapyに関しては
ヨーロッパが進んだ歴史を持っています。

bycountry
Source:Datamonitor

日本では全くメジャーではありませんで
鳥居薬品さんが減感作治療用の抗原を細々と売っていますが
極めて小さな売上にしかなっていません。
しかし世界では700億円の市場があり
近年は二桁成長をしています。

現在この市場は大きな地殻変動が起きていまして
これまでは鳥居薬品さんの薬もそうであるように
皮下注射型の免疫治療薬(SCIT: Subcutanous IT)でしたが
これが舌下型治療薬(SLIT:Subligual IT)にシフトしつつあります。

byroute
Source:Datamonitor

その大きなメリットは
SCITであれば病院で注射を受けなければならないので
2週間に一回病院に通って注射を受け続けるのですが
SLITは舌下型の処方ですので、自分で投与をすることが出来ます。
これにより通院の煩雑さの問題が解消するわけです。

ところがこれが原因で問題も発生していて
SCITであれば医師の主導の下に
正しい投与が行われているのですが
SLITの場合には自分で自宅で飲むことになりますので
早く治したい患者さんなどが
そのあまりに大量に飲んでしまうケースがあり
これにより副作用が出ることもあるようです。
(ウソみたいですが、風邪薬でも良くあります)

SCITやSLITのようなImmunotherapyの利点は
根本治療が実現できることで
抗ヒスタミン薬などのように
限定的な効果や
1日2回の服用を必要とする限定的な有効期間などの問題を
解消できることにあります。
一方で現状の問題点は長い投与期間(1-5年)や
低い奏効率(10-25%)であり
この点が解消できれば大きなブレークスルーになるわけです。

ITの会社はいずれも現在新しいAdjvant(ブースター)を探していて
もっと効きの良いAdjvantと供に投与することにより
投与期間の短縮および奏効率の改善を狙っています。

bycompany
Source:Datamonitor

ま、そこで当社の技術の出番があるわけで
非常に強い武器をもっているので
自社で開発をしていくにしても
そういった既存の会社とやっていくにしても
面白いビジネスが出来そうな訳です。

ただ日本に導入していくためには
マーケットそのものの開拓といいますか
啓蒙のようなものが必要で
これに関しては
ヨーロッパ>>アメリカ>日本
という順番で理解度があるのが現状ですから
大幅な薬効の改善をもって
その利益を理解してもらう必要があると思います。

ちなみにある製薬会社の調査によると
花粉症がなおるなら払っていもいい額は
平均33万円だそうです。

写真はあるフランスの会社の臨床試験の様子
atest

被験者を花粉を噴霧する部屋(奥側)に閉じ込めて
出てくる鼻水や涙の量を手前の部屋から見て測定する


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