バイオベンチャー創業記 Tamiflu その1

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Tamiflu その1

  • 2007/04/05(木) 12:00:01

世間をにぎわせているタミフル(Tamiflu)ですが
これはノイラミダーゼ(Neuramidase)というシアル酸の切断酵素の阻害剤です。
インフルエンザなどのウイルスが増幅する過程で
このシアル酸をウィルス表面上の糖から切り離すことが必須であることことを利用して
これをブロックしてウイルスの増幅を止めるというのが作用機序です。

このノイラミダーゼの阻害剤ですが
米国のギリアード(Gilead Sciences)社開発して
スイスのロシュ社(F. Hoffmann-La Roche)にライセンスしたものです。
ギリアードは今やGenentech, Amgenに続く時価総額を3位を誇る
バイオテックの代表的企業です。

じつはこの薬をギリアードより先に開発した会社があります。
オーストリアのビオタ社(Biota Holdings Limited) で
この薬はgskにライセンスされてリレンザ(Relenza)という名前で売られています。

リレンザとタミフルは同一物質ではなく
薬効成分とプロドラッグ(前駆体)の関係にあります。
いってみればギリアードがビオタの特許の穴をついて
うまいことをやったようなものです。

またタミフルは腸管から吸収されるのに対して
リレンザは腸管吸収がほとんどなく(2%程度)
経口薬にできなかったのが
あまり売れなかった理由だとも言われています。

タミフルは簡単な構造の割には製造が難しく
植物抽出物を出発原料に
半合成をしています。
ロッシュは製造法については
インドをはじめとするいくつかの国では特許を持っていないのですが
この植物原料を抑えているために
だれもロッシュを避けては通れないような構造を築いています。

ロシュは自分たちで作るにはコストがかかるので
製造をインドのHetero Drugsという会社にライセンスしています。


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