バイオベンチャー創業記 お前には売れない!

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


haruhicomをフォローしましょう

お前には売れない!

  • 2006/03/10(金) 18:08:59

最近我々が4月から始めるサービスe-BioBiz.comに参加してくださるプロバイダ様に説明に回っているためにいろいろな会社にお会いさせていただいている。いろいろな会社があってお会いしてお話を聞くのもまた非常に勉強になる。

基本的にプロバイダ様は営利企業なので販売拡大を目指してそれぞれご努力されている。これはごく自然かつありうるべき姿であると思う。

ところが、時々変わった会社に出会うことがある。
気に入らない客には買ってもらわないで良いというのだ。
まるで昔の頑固な寿司屋のようである
(別に寿司屋さんにうらみはないが…)

logo1.gif


話はこうだ…

その会社はある製薬企業のスピンアウトで
もともと社内にあった技術を広く使ってもらおうということで
子会社として設立した。

そのスピンアウトは会社の維持・拡大には全く興味がない。
なぜなら親会社から有る程度の給与の保証があり
逆に売り上げ拡大によるインセンティブも存在しない。
IPOなんて考えてみたこともない。
結果としてあるいはもともと営業の意識はない。
仕事なんて放っておいてもくると思っていた。
専門誌に広告を載せたりもした
門外漢にはちょと難解なホームページも作ってみた。

設立に際して親会社がもともと部門に依頼していた仕事があったので
それを引き続き依頼することを考えていた。
その企業もそれを当てにしていた。
しかしやがてそれは縮小していく。
当然のことである。

その技術は優れた技術であったが
全く競合がないわけではなく
クオリティーは少し落ちるが、価格の安い会社がいくつもあった。
そういった企業は宣伝と実績でそのビジネスをどんどんとっている。

業績は上がらない。
それどころか地を這う。
でも、構わない。
自分の仕事のクオリティーを分かってくれる人だけに
使ってもらえればいいと考える。
営業なんかにリソースを割いて
サービスの質を落としたくないともいう。
駄目でも親会社が何とかしてくれるだろうというのが根底にある。
実際に給与や事務の代行などいろいろな形でサポートを受けている。

また、社員がどう思っているかなんて気にしたこともない。
修行ができるいい機会を与えてあげていると思っていたりする。
業績を一緒に上げてボーナスをみんなで分け合おうなんて思わない。

果たしてこの会社は企業として存在しているべきなのだろうか。
2つの理由で間違っている。

一つには本当に優れた技術であれば
それを安価に簡単に広く使えるように努力するべきである。
自分に技術が帰属していて
自分でなければできないものであれば
人類としての発展をとめるものである。
有名な画家の絵を
「俺が死んだら一緒に燃やしてくれ」
という輩と同じである

2つには企業は個人に帰属しない。
投資家(親会社)、社員、ユーザーを含むステークホルダーを
すべて満足させようと努力すべきである。
そのためには売り上げの拡大は企業として
一つ目指すべきことである。
ぎりぎりの採算で営業の先行投資を行い、
プロジェクトをまわす陣容を整えて
それでとってきた仕事を回しやっていくのがベンチャーである。

一度営業を真剣にやってみて
ベンチャーとしてのマインドセットを見直したほうがいいと思う。
残念だがそういった意識はなかなか身につくものではない。
親会社が突き放してやったらいい気がする。

by H


haruhicomをフォローしましょう

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

変わった会社

それはもしかして横浜の会社でしょうか。そうだとすると具体的なイメージがわくのですが。安住できているということはそれだけでたいしたものだと思いますが、それだけに変化へのインセンティブは存在のしようもないのですね。Hさんが持つような普遍的な考え方を活かせる社会に変化しつつあるとは思いますが、部分最適というのは強力です。親会社もまだまだ余裕があるのでしょう。資本市場の親会社への圧力によって消費市場の効率化もはかれればよいのでしょうが、世の中非効率は当たり前のように存在しています。徒花が世の中のブレイクスルーの元になったりすることもありますが、uncertaintyとriskは区別して前者の徒花のみ咲かせたいと願うのは遠い理想でしょうか。とはいえHさんの発言自体が理想への一助になったりすることを応援しています。

  • 投稿者: N
  • 2006/03/21(火) 00:34:59
  • [編集]

どこの会社かはコメントしませんが、
そういう会社には実は1社だけではなく複数出合っています。

技術に対する追求には真剣でも
それを広めようとする気持ちや力が欠けているのでは片手落ちです。

必ずしもベンチャーを作ってガンガンやっていくのが唯一の選択肢ではなく
大企業の一員であることも志向性の問題なので否定しませんが
一方で企業のフロントラインでは常に売り上げに対するチャレンジがあることを
バックエンドにいる人も常に意識すべきです。
概して研究員などにはその理解が薄いようです。

by H

  • 投稿者: H
  • 2006/03/21(火) 15:33:09
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。