バイオベンチャー創業記 Tamiflu その2

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Tamiflu その2

  • 2007/04/10(火) 00:00:01

先日も書いた(Tamiflu)ですが叩かれています。

Tamiflu


最初はインフルエンザ脳症のリスクが問題だったはずですが
いまはなぜか横浜市立大学大学院小児医療学の横田俊平教授が主任研究者の
「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」の研究チームが
横田俊平教授の講座に代表されるように
中外製薬からここ数年で渡った研究費(年額平均約150万円)が問題視され
委員会の中立性がや議論の中心になってしまっています。


もう一つの批判の矛先は
日本のタミフルの使用量が世界の7割になっているということです。
アメリカのラムズフェルド元国防長官が
製造元のギリアードの元会長であるために
私腹を肥やすために日本に圧力をかけたということになっています。

これは間違いで
第一に売っているのはスイス企業のロッシュで
第二にこの背景にあるのは日本のワクチン嫌いだからです。

ワクチンというのは実は摂取率が重要で
ウィルスを媒介させる可能性がある媒体(=人)が
どれだけいるかによって感染の度合いは変わります。

例えば極端な話として
あるウィルスにかかった人が1人いて
別にウィルスに感染しやすくかつ感染したら死んでしまう人が1人いたとして
他の人が例えば1億人全員がまったく感染しない素養の人ばかりであれば
感染者と感染のリスクがある人が
直接出会うことがなければ感染しないわけですから
その病気はどんなに重篤な病気であっても
怖い病気ではありません。

つまり病気は
重篤度だけでなく伝播率にも大きく依存するのです。

世界はこういった考えに基づいて
ワクチンの使用量が上がっています。

参考:国立感染研HP 「インフルエンザワクチンについて」

以前に書きましたが
日本では1980年代にワクチンの事故があり
そのせいで大きな誤解が生まれたため
“ワクチンアレルギー”があります。

結果、ワクチンの播種率が非常に低く
インフルエンザでは3%という有様です。

そのためインフルエンザが猛威を奮うのですが
かかるとなると何とかしたくなるもので
結果、タミフルの需要が世界で一番
といった状況が生まれてしまっているのです。

だからタミフルを責める以前に
タミフルを使わざるを得ない状況をつくった
自分達のワクチンに対する誤解を責めるべきなのです。

参考:投与を受けた7割が日本…なぜ?(毎日新聞)

マスコミの誘導もあまりよくなく、
問題を誇張するためにあげるのは
インフルエンザ脳症の患者の数で
分母の使用者の数が明かされないままに
使用患者数が増えているタミフルとの因果関係が
あたかも明らかであるような誤解を与えている。
使われている128人という数字ですが
使用実績である延べ800万ショットに対しては少なく
インフルエンザそのものによる死亡率よりも小さいというデータもある。

タミフルの安全性について詳細な議論は別途必要ですが
もう一度このタミフルにまつわる問題が何なのか論点を整理して
冷静かつ根本的な議論をするべきだと思います。


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