バイオベンチャー創業記 AstraZenecaは抗体がお好き?

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AstraZenecaは抗体がお好き?

  • 2007/02/17(土) 23:59:59

AstraZenecaが先日また抗体のディールを締結しました。

「また」というのは
昨年のCambridge Antibody Technology(CAT)買収につづいて
Regeneron Pharmaceuticalsと提携したことを指して言っています。

regeneron


ディールは総額$120Mで
$20Mのアップフロントに加えて
毎年$20Mのシステム(=VelocImmune)利用料の5年分です。

VelocImmune技術はマウスの可変領域「だけ」を
ヒトの定常領域に置き換えた組換えマウスのことですが
これまでキリンやMedalexあるいはAbgenixなどのように
定常領域や抗体の制御領域もヒトのものに置き換えることによって
生ずるといわれる"Compromize"の問題を解消できるというのが
そのコンセプトになっています。

"Compromize"の問題というのは
生体内であるターゲットに対する抗体ができる過程で
よりAffinityの高い抗体ができる(あるいは選択される)ためには
自己刺激のプロセスがあって
そのためにはマウスにおいてはマウスの定常領域
ヒトにおいてはヒトの定常領域が必要で
それを認識するFcγRというものがあって
刺激を伝達しているという
書くと長くなる話のことです。

したがってマウスの細胞にマウスの可変領域を作らせて
後でヒトの定常領域と組み合わせようとする
ヒト化の技術やヒト抗体マウスの技術とは
ちょっと発想が違って
ヒトの可変領域をマウスに作らせて
あとでヒトの定常領域に組み合わせれば
本当のヒト抗体ができるんじゃない?という考え方です。
ま、コンセプト的にはmake senceです。

AZは供給をうけたマウスを
買収したCATのアセットを使ってハンドルさせて
新規抗体をガンガンつくっていくということのようです。

ちなみにRegeneronのフラグシップは
この技術ではなくVEGF Trapというプロダクトで
Bayerと$245Mのディールをしています。
公開企業です。


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