バイオベンチャー創業記 バイオにビジネスモデルが要るか?

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


haruhicomをフォローしましょう

バイオにビジネスモデルが要るか?

  • 2007/01/01(月) 01:04:16

年始に少し前から考えているお題を一つ

「創薬ベンチャーに果たしてビジネスモデルが必要か?」

これまでに多くのベンチャーキャピタリストの方と話をしてきましたが
2つの考え方があるようです。

1つはモデルが必要だという考え方です。
なにかアトラクティブな個性が
プロダクトや技術の他になければ
数ある企業の中に埋もれてしまって
当面のエグジットまでの資金供給が続かないというものです。

もう1つは要らないという考え方です。
つまりベンチャーの価値はシーズや開発力にあり
モデル自身にはないというものです。

IPOを含めた大きな調達が実現されたケースにおいては
確かにモデルが提案されてきた経緯があります。
アンジェスははじめての和製バイオベンチャーとして
そーせいやメディシノバははじめての和製スペシャリティーファーマとして
また海外でもJazzなどはCNS領域の研究 to セールスの一気通貫モデル。
確かに、ある時点での価値をみると
モデルの勝利で大きな価値を生み出しているケースはあると思います。
ただ、一方でモデルで最終的な決着がついているかというとそうではなく
最後にはプロダクトあるいは技術の価値、
そしてその結果としての製品の上市が
雌雄を決しているように感じます。
GenentechにもAmgenにもGileadにもモデルはありません。
試行錯誤の結果として開発力を身にまとった強さがそこにあるだけです。
実際にモデルとしてもてはやされた
スペシャリティー・ファーマ・モデルは昨年に世界中で崩壊しました。
製薬会社の高コストという前提に対して
開発アウトソースというコンセプトでしたが
結局競争力の源泉がどこにもないことと
モデル自体が収益率の限界を作っているという矛盾が露呈する形になりました。

もし、モデルを構築するのだとすれば
その前提条件となっている今日の業界の事情はこんなところでしょう。
○ マーケット
 民主党の権力復活によってアメリカは医療費抑制のトレンドに移行する可能性がある
 個別医療への動きによってhigh approvability/ all niche marketへのシフトが起きうる
○ 創薬
 ゲノム創薬の成果がようやく結実し、遺伝子間相互作用が解明されつつある
 抗体に続くツールとしてRNAi, aptamerなどが提唱され実用化にしのぎを削っている
○ 開発
 中国やインドの勃興によって新しい臨床治験の可能性が出うる
 優れた既存薬が多くなり、PoC以降の差別化はだんだん難しくなる
○ ビジネス
 製薬会社は合従連合によって少数に限定されている
 製薬会社はEPSを拡大しなければならない
しかし前提条件をみても分かるように
前提条件そのものが非常に流動的で
5年後に成立していない可能性も十分にあります。

私はこう考えます。
上場前のステージに限れば投資家というのはVCの方々と創業者に限られます。
したがって上場というエグジットがつけられることが重要で
その時点で一過性に株価が高いことが一つの理想です。
しかし、企業はGoing Concernであって
継続的な存在であることが求められます。
したがって株主というのは
会社のあらゆるステージに新たに発生し
その全ての方々に資する会社である必要があります。
その全てに応えていくためには
少し前に書かせていただいたように
一過性にではなく継続的に株価の上昇が見込めるような企業である必要があります。
そうすると一過性の勝負ではなく
継続的に価値を高められるような仕組みが求められるのではないでしょうか。

もしこれがモデルによって生み出せるものであるならば
そういったものを考えていかなければなりませんが
これまで成功した企業において
モデルによって継続的な価値が生み出せている企業はないような気がします。
私はREGiMMUNEをサステイナブルな会社に育てる手伝いをしたいと思っています。
上場だけを望んでいるわけではありません。
上場後も世界のバイオ史にその名を刻むような
日本発の本当のバイオテック企業にしたいと思っています。

とりあえず、モデルに対する考察は続きます、一応経営者なんで。
アイディアがあったら教えてください。


haruhicomをフォローしましょう

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。