バイオベンチャー創業記 AnorMED争奪戦

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AnorMED争奪戦

  • 2006/10/18(水) 23:15:24

AnorMEDの行き先はどうもGenzymeになったようです。

AnorMED


Millleniumとの間でおこった
カナダの会社の争奪戦は
$580MのCash Tender Offerを示したGenzymeに軍配が上がりました。


ターゲットになっている薬剤は 抗がん剤MOZOBIL
phIIIが進行中です。
このCXCR4の阻害剤は
幹細胞移植前のdonorの処置としてG-CSFと併用して
幹細胞のmobilization(骨髄環境から抹消血へ叩き出す)に使います。
またMOZOBILは抗がん剤としても前臨床にあります。

これは移植をターゲットにしているgenzymeには
シナジーが効きそうな領域で
食指が動くのもうなづけるところです。

先に手をかけたのはGenzyme
当時わずか$5前後だった株価に対して
60%以上のプレミアムを乗せて$8.55のオファーを出しました。
Boardはこれを拒絶します。
Atticus Capital LPなどの投資家もこれを支持します。

9/18にドイツ当局から腎性の高リン血症治療薬FOSRENOLの承認を得て
買収を盛り上げます。

9/22に6対1の株式併合を発表
9/22にUKからもFOSRENOLの承認を獲得

そこへ突然25日にMilleniumが割り込みます。
当時の株価に21%のプレミアムをつけ1株あたり$12のofferをしめします。
これは11月6日までの優先交渉権をもっての交渉です。
さすがにBoardはそろそろよかろうと
10月5日にこれを受理するように株主に勧告します。
これで一旦は勝負あったかのように見えました。
ところでこれで終わりませんでした。

翌日6日にGenzymeは買収期限を10月23日まで延長し
10日に買収価格を$13.50の現金との交換とします。
11日にAnorMEDの取締役会はこれを認め
17日にMilleniumが白旗を揚げて幕引きとなりました。

元々$380Mの予定は$580Mになり
約240億円も値段が上がってしまいました。

勝負のあやというのは難しいもので
もともとgenzymeが$450Mぐらいを提示しておけば
Boardもすんなり認めて対抗馬は出てこなかったかもしれませんが
なるべく安く買おうとしたばっかりに
争奪戦になったといえなくもありません。

Genzymeは予想がいに高い値段を払ったもののAnorMEDを手に入れ
Milleniumは欲しかったAnorMEDは手に入らなかったものの
手切れ金$19.5Mをもらって退場。
果たして誰がどれだけ得をしたのかは
MOZOBILの結果次第でしょう。


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