バイオベンチャー創業記 終わっているぞ、エフェクター

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終わっているぞ、エフェクター

  • 2006/08/07(月) 19:28:55

しばらく日記をサボっていた。

実際にバイオテック企業の経営をしながら日記を書くのは
なかなかに難しい。
事業の状況をみながら
「ここまで行ったらこれを書こう」
とか考えてしまうと
「まてよ、これも条件になるかな」
と考えてしまって
なかなか書くタイミングを逸してしまう。

そんな日々ではあるが、
本日、日経バイオテックオンラインにECIの創業者兼社長の金ヶ崎氏と
執行役員経営企画部長の本間紀幸氏のインタビュー
が掲載された。

ECI


正直言って、この会社は退場すべきであると感じた。
もちろん記者である日経BPの河野氏もそういう前提でインタビューを行っている。

いくつもの問題点がある。

ひとつには上場に関する不透明な手続きの数々である。
列挙してみると

1.開発プロジェクトeMIPの進捗状況の虚偽:
目論見書によると臨床試験入りが「始まりそうな段階」と書かれているが、実際には当時も今も研究段階にしかない。

2.同eMIPプロジェクトに関する不当な売上げ計上
上場直前期に韓国のFTI社と香川のメドレックス社に共同開発権と独占販売権を約4億で売っているが、このFTI社もメドレックス社社長の松村眞良氏も上場当時大株主であった。

3.同eMIPの売上げ計上に絡む監査法人の変更:
売上げ計上に反対した監査法人を切って、ライブドアで有名になった「甘い」監査と噂される港陽監査法人に乗り換えている

4.MDヘパ細胞に関する不正な売上げ計上:
メディカルシステムネットワーク子会社のメディカルシステムサイエンスに対して独占供給権の供与買い戻しともいえるそのMSSの買収を行っている。このMSN社の社長の田尻稲雄氏も上場当時株主であった。



もう一つは金ヶ崎社長をはじめとする経営陣の資質である。
インタビューにおいて問題だと思ったのは社長が責任を感じていないことである。
「担当者がやった」
「把握していなかった」
多分、本当であると思う。
研究畑をひたすら歩まれてきた経歴を鑑みるに
恐らくファイナンスもそれに伴うリスクも理解していなかったに違いない。
しかし、そうであるならばそういうコメントをする人が社長をしていることは問題である。
実際に
「社長を代わりたい」
とまでインタビューの最後にいってのけている。
別に研究者全員に経営能力がないとは思わないが、
経営はこれはこれで別の資質と経験を必要としていると思う。
そういう意味ではギブアップをしてしまうような人は
社長になるべきではなかったと考える。


ECI社の某執行役員の認識によると
バイオテックの門は2005年の時点で
下り坂になるのが見えていて
いかにそこに滑り込むかが重要であって
そういう意味では自分たちは上手くやったのであって
決して自分たちのせいでマーケットが崩れたわけではないのだそうだ。

うーん。
果たして皆さんの認識はいかがなものだろうか。
少なくとも透けて見えるのは
「上場さえすればいい」
という意図であって
Sustainabilityに関する認識は
自社に対してもマーケットに対しても無いと思われる。

そういう会社にならないように努力せねばならない。


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お断り

今日になってウェブをうろうろしていたところ
この内容と酷似する記事を見つけました。

日経社がやっているNB Onlineの
編集委員の田村賢司氏による「順張り逆張り」ですが、
これは双方供に独自に書いたものです。

4月26日にアップされているので
氏の方が早いのですが
私の記事は日経バイオテックの内容をもとに
有価証券報告書などをベースに独自に調査したものです。

田村氏の記事は
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20060422/101590/
登録読者のみが閲覧できます。

  • 投稿者: はる
  • 2006/08/30(水) 17:50:30
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