バイオベンチャー創業記 2010年06月

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覚悟を持つということ

  • 2010/06/27(日) 00:00:01

今回は私の文章なしです。
こちらを是非お読みください。

岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは
2009年12月11日、ICC(早稲田大学国際コミュニティセンター)開設3周年記念講演

岡田

四人


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サーベラス、TalecrisのGrifolsへの売却に紆余曲折を経て成功

  • 2010/06/15(火) 00:00:01

昨年の10月にIPOをしたばかりのTalecrisであるが
スペインのGrifolsに買収されることになった。

Talecris

Grifols

Talecrisのビジネスはいわゆる血液製剤で
源流のCutter Laboratoriesが1942年に創業した際の
礎になったのはアルブミン製剤である。

そのCutter LaboratoriesはMiles Laboratoriesに74年に買収され
MilesはBayerに78年に買収される。

bayer

2001年からこの会社は怒涛の変遷なのだが
まずMilesのMelville(NY)にある製造施設をAmpersand VenturesというPEファンドに売却する。

Ampersand

2004年にAmpersandは Cerebrus(サーベラス)と組んで
Bayerの血液製剤ビジネスの残りを$590Mでバイアウトする。
そして先にAmpersandが買ってPrecision Pharma Servicesと名前を変えた会社の製造受託部門を統合して
Talecris Biotherapeuticsが生まれるわけだ。

Cerberus

US investors Cerberus and Ampersand buy Bayer's plasma products business for $590m

2007年6月にCerebrusとAmpersandはTalecrisを$1Bで上場させようとするが
折悪く、経済の状況が悪化しつつあったのと
バリュエーションで折り合いがつかず失敗に終わる。

当時VetureBeatは"Talecris, a Ludicrously Large IPO, and the Beginning of the End for Private Equity"と批判していた。

転んでもただでは起きないCerebrusは
2008年にAUSの血液製剤会社CSLに$3.1Bで売却を試みる。
しかしこれまた米国の独禁法委員会に引っ掛かって断念することになる。

CSL

Cerberus Capital and Ampersand Ventures not to sell Talecris Biotherapeutics to CSL

そこでTalecrisはPrecision PSの残りの部門を買収してを捲土重来に備える。

そしてようやく米国バイオテックのIPOが再開した昨年末、2010.10.1に
3年越しの上場を果たす。
公開価格が$19(初値$20)、時価総額で$950Mは
なかなか健闘した数字と言える。

でもその際も評判はケチョンケチョンである。

Playing Devil's Advocate on the Talecris IPO: A Banker Provides the Contrarian View
Talecris's Upcoming IPO: I'll Pass

ただそうはいっても勝てば官軍
$1B近い上場を実現したことは
最近ChryslerやGMAC等、他で大損をこいているCerberusにとっては
久々の大ホームランであったに違いないはずだ。

Talecris IPO Gives Cerberus Much-Needed Happy Ending

しかし!
なんとストーリーまだ終わりではなかったのだ。

よくホラー映画で、怪物を倒したとおもったら
喜ぶ主人公の向こうでむっくり起き上がるシーンがあるが
Cerberusはまさにそんな怪物だった。

上場時に74%の比率を38%まで売却したものの
残りをマーケットで捌くには
ちょっと量が多すぎた。
当然探すのはブロックで填められる先なのだが
以前のCSLが駄目ならばと
今度はスペインの血液製剤の会社に売込みに行き
残りの38%も売り切ったのである。

買収価格は$3.4B(CerberusがかけたレバレッジであるところのDebtが他に$0.6Bあるので合計$4B)で
一株当たりの$26.16は最近30日の平均株価に53%のプレミアムが乗った数字である。
元の投資額からするとCerberusのリターンは20倍に上るそうな。
3000億ぐらい儲かったということか。

どこか日本のPEファームでこういうことできるとこ無いのかなー。
旧ミドリ十字を田辺三菱から切りだして3000億円とか。

株価の推移
TLCR


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またなのか、ECI!?

  • 2010/06/01(火) 12:00:00

ECIからプレスリリース2件出ております。

2010.05.31 契約一時金の入金遅れに関するお知らせ
2010.06.01 契約一時金の入金遅れに関するお知らせの補足説明

出る、出ないの話もともかくとして
金額がどうも疑問ですね。
2点あります。

まず10億円と言う価格設定について。

契約の内容は明らかにされていないので
どういうオプションが付いているのか不明ですが
オプションなしならプライシングは異常です。
PhIというステージで
中国だけの権利範囲でアップフロント10億円と言うのは
どの領域の薬でもこのご時世にはありません。

善意に解釈すれば
1.他の国の権利などライセンスに関する何らかのオプションが付帯している。
2.株式に関する何らかのオプションが付帯している。
3.相手がどうかしていてプライスとは関係なく特別な思い入れがある
という可能性がありますが
その点は開示されておりません。

もう1点引っ掛かるところは金額の一致です。

Oakキャピタル宛に1.29に割当てた新株予約権ですが
既に行使されておりますが
この払込額が「偶然」同じ10億円です。

もし、もしですよ。
中稷実業投資有限公司が
何らかの事情で「やっぱりやめた」ということになると
既に売り抜けちゃっていると思われるOakは先月来株価が上がったところで
利ざやを稼げているでしょうし
ECIにしても10億円の増資は完了しているので
債務超過になったBSがきれいになるわけです。

別に契約が崩れること自体はビジネスなので
あり得ることなんでしょうが
はじめから知っていてやったとしたら
問題でしょうね。

ECIの前期末のキャッシュは1.8億円で
営業損失が通常で10億円ぐらいのようです。
10億円がないと債務超過でデリストということです。

そういえば昔出戻りしたライセンス契約(その2)(その2)もありましたね。

ECI増資史
ECIPIPES



相変わらず全力でショートしてみたくなる会社です。
(注:投資は自己責任で)


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