バイオベンチャー創業記 2009年06月

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移植に道を

  • 2009/06/18(木) 23:59:59

臓器移植法のA案が衆院を通過しました。

今回の改正は4つのポイントがあります。

1.年齢制限の撤廃(15歳以上→0歳以上)
2.意思表示の不要(本人および家族の意思表示必須
            →本人の生前の拒否がなければ家族の同意で可)
3.脳死の適用
4.親族への優先提供(なし→認める)


患者さんやご家族の方それぞれに
いろいろな思いがあり各条項に対する軽重が違うと思いますが
全体的にインパクトがあるのは3の「脳死」だと思います。

その論点について少し書きたいと思います。


日本は先進国のなかで
移植の件数が極めて少ないのが現状です。
touroku
Source:献腎移植統計 (JOTNW)

登録者の数は現在約1万2000人いらっしゃいますが
現在年間の移植数は1500から1600で推移しています。
ただそのうち死体移植(死後の臓器提供による移植)は
10年間でわずかに80例
移植を受けた方は130人しかいません。
ほとんどは生体移植によるものなのです。
生体移植は家族の腎臓などを移植するケースが大半です。

日本の腎移植数のドナー別推移
kidtp
出典:Transplantation Communication

一方米国でも日本同様に移植を待つ方が10万人いますが
今年の1-3月に行われた移植はすでに6998件になります。
この内訳を見てみますと

死体移植 5438件
生体移植 1560件

と死体移植が圧倒的に多いことがわかります。
世界ではこの米国のような死体移植(Deceased donor transplantation)が主流なのです。

なぜ日本では死体移植が行われないかというと
それは「脳死」を死と認めていることによります。

死には脳死と心臓死が一般的な死の「形態」として認められていますが
順番としては脳死が先で、心臓停止になります。
その時に臓器の状態がどうであるかというと
端的な言い方をすると脳死のほうが新鮮で
心臓停止の方が状態が悪くなるといえます。
これにより移植して意味のある臓器が制限されます。

zouki2

また臨床の現場からはさらに深い話があります。
先日米国移植学会があった折に
たまたまシカゴからボストンまでの乗継便で隣り合わせたのが
日本の臓器移植の先生で
2時間ほど話し込んだのですが
腎臓移植は心臓死後に移植が可能だと言っても
予後は移植する臓器の状態に大きく影響され
提供される方が亡くなった「直後」に
準備を開始しなければならないそうです。
そのためには移植を担当するお医者さんたちは
ずっとスタンバイしたままでいる必要があり
それでは先生方にかなり体力的な負荷がかかるという話です。


臨死感は個人個人の問題なので
何が正しいかということには正解はないと思いますが
一方で移植に頼らなければ治ることのない疾患があるのも事実で
そういった疾患で困っていらっしゃる方に
善意の提供者が臓器を提供できる道を
今回のような法改正によって開くことは
あってもよいことだと考えます。
また今回の法改正では
提供を望まれない方にも
提供しない道を残しているわけであり
そのためにちゃんと意思表示を忘れないことを意識することも
また大切なんだと考えます。

今後参議院で審議がされ採決がされますが
個人のポリシーの問題であるので
衆議院でそうであったように
党議拘束をはずして採決するのが
よいのではないかと考えます。


リンク
日本臓器移植ネットワーク
Organ Procurement and Transplantation Network (OPTN)
Eurotransplant


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携帯捨てて、家に籠ろう

  • 2009/06/06(土) 10:05:01

先日学会発表のためにボストンに向かったのですが
シカゴまでの乗継便のすぐ後ろの席に
よく知っているあるバイオベンチャーの社長が偶然座っておりました。
以前に拗れた件があったこともあり
あまり話をしたくない風であったので
こちらも見ていないフリをしたわけです。
その社長さんは僕と目を合わせないために
わざわざ後ろの横通路から大回りして
反対側の通路を通って前方のトイレに行っておりました。
ああ、これが大人のやり方というのかなと
思った次第です。。。



さて、東海岸での学会も終わり
シリコンバレーに向かうフライトに乗り
SFOに降り立ったわけですが
普段は電車でへこへことオフィスに行くことが多いのに
今回は会議があり急いでおりまして
タクシーに乗ったわけです。

オフィスについてタクシーを降りたところで
ふと気がついたのは「携帯がない!!!」
すぐさま脳細胞を普段ないぐらいにフル動員して
どこでなくなったかを考えてみたのですが
いたった結論は飛行機の中以降タクシーの中。
すぐさま会社からあらゆる関係機関に電話を始めました。

タクシー会社、航空会社、空港、その便が次に行く空港。
基本的にみんな不親切なので
無理やりお願いモードだが
結局見つからず。
周囲の人に言わせると
アメリカなら見つからなくてフツーだそうです。

当然携帯会社には速攻で連絡をして
電話を止めてもらいましたし
パスワードロックもかけてありますが
プロの手に落ちればダメでしょうね。
あ``----

そもそもなくしかけたのは
先月から2回目で
1回はこれまた別のバイオベンチャーの社長さんに
助けていただいた次第です。
その節はありがとうございました。 m(._.)m
しかし携帯というのは恐ろしく小さくて
またツルツルしているのは
携帯(製造)会社の策略だと思います。

そういうわけで業務連絡です。
しばらく私は携帯で連絡がつきません。
隠遁生活をいたします。


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