バイオベンチャー創業記 2008年11月

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本の紹介

  • 2008/11/27(木) 20:21:30

ネタ切れなわけではありませんが
お勧め本を2冊

バイオテック業界がいろんないみで苦境に陥っている状況を
詳細に分析して見せた本です。

今日の産業構造を数字的に分析して
どうしてこのようなデッドロックに陥っているのか
その理由の「一部を」明らかにしていると思います。
業界分析本の中では
非常によくできていますし
ハーバードの先生が書いているというのも
ハクになっていて
私の周りでも読んでいる人はかなり居ます。
話題を合わせるのにも
業界関係者としては是非読んでおきたいところです。
ただし、学者さんなので
「じゃ、どうする!?」
には全くアプローチしていません。
ちなみに書店では売っておりませんが
Burrill and Companyが毎年出している本も参考になります。


もうひとつお勧めがこれ
産業再生機構で有名になった冨山 和彦の本

修羅場を見てきたからこそ感じる話で
いろんな意味で現在の自分としては思うところがありますね。
会社は「人」だというのが
主題なんではないかと感じましたし
真実なんではないかと思います。


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Reverse Merger祭り

  • 2008/11/21(金) 00:00:01

BioWorld Todayによると
340を超えるバイオテック企業の株価は$1を割り
88の会社がdelist(上場廃止)の危機にあるという。
直近でもAtheroGenics(ここはそもそもChap11)やNeose Technologiesなどが
上場廃止になっている。
株価が下がっているのは
もはや世界的な潮流らしい。

Aptamerで有名なArchemix
NitroMedという公開企業をReverse Merger(逆上場)することを発表した。
未公開ながら勢いに乗るArchemixが
株価のさえないNitroMedを飲み込んだというカッコウだ。
NTMD


実はreverse mergerは今年すでにいくつかある。
ChromaDex™ Completes Reverse Merger
Arno Therapeutics, Inc. Completes $18 Million Financing and Reverse Merger
NitroMedのように時価総額が$10Mぐらいになると
上場前でスタックしている企業にとっては
プレミアムを払ってもまだ魅力がある。
また大体の場合は公募とセットで買収となり
資金調達を行う場合が多い。

またReverse mergerとは違うが
株価の落ち込んだ公開企業のパイプラインを
製薬企業がライセンスではなく
買収によって手に入れるケースも出ており
直近でもgskが Genelabs Technologiesを買収しているが
Genelabsの株価は悲惨になっていたので
でっかいプレミアムをgskは払ったが
それでもgskにとっては安かったはずだ。
GNLB


日本ではReverse Mergerは裏口上場とも言われ
取引所には好ましくないとされている
LTTの一件などが
それ自体が悪かったわけではないのに
余計なnegativeな印象をあたえてしまった。

しかしながら手法としては
reverse mergerは正当であり
双方の株主の相互の利益が満たされる場合においては
認められて然るべきだと思う。

一方で先にも書いたが
テクニカルな問題以外にも障害が多いのも事実で
そういったことを一つ一つ潰していかなければならない。
でもその労力を厭わない人には
果実があるのも事実だと思う。


追伸

と昨日の夜書いたら
日本企業(?)の逆上場も
今日のニュースになっていました。
ひょんなことで少し前にこの会社のことを知りましたが
上場は14日ですから
ちょっと古いニュースかな。


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100年に一度の危機は、100年に一度のチャンスかもしれない

  • 2008/11/17(月) 23:03:42

製薬業界というのは
比較的平均年齢の高い業種だと思う。
それはルール無用のIT業界に比べて
規制業種であることが一つの理由であると思う。

規制業種であると
規制という名の「お手前」に従う必要があり
その「お手前」を知っていることに
valueが発生するからである。
当然、経験者に一日の長が発生する。
パッとでのアイディアは
規制に阻まれて
痛い目にあうのが関の山となる。

医薬品開発のプロセスは
通常の場合、臨床試験は
第I相、II相、III相と順番にこなすことが求められ
順番を逆にしたり
すっ飛ばしたりすることは
仮に合理性があっても認められない。

製薬業界で開発経験をつんだり
逆に当局側にいて審査に関与した経験は
「経験からすると。。。」
とか
「典型的なケースにおいては。。」
とか
「薬事の観点からすると。。。」
というコメントを生み出し
実際に正しいことが多い。
前例主義の業界だからである。

そういう背景もあって
IT業界に比べると
経営陣に占める経験者の割合は
当然圧倒的に高い。
というかほとんど経験者しかいない。

ところが
こんな状況になって
少なくともファイナンスと開発を
組み合わせてマネージするという点においては
かつての経験は役に立たない状況になっている。
なぜなら100年に1度いう
どんなに経験を積んだ経験者においても
経験したことのない未曾有の状況になっているからだ。

こうなると経験の浅い若輩者にも
活躍する機会が生まれてくると思う。
経験者の知恵と
冷静な情報の分析によって
これまでの経験則では考えられないような
新しい勝ち方が
きっと見つかるのだとおもう。

ちょっとこの世界的な金融恐慌も
ワクワクする機会に
見えてきた気が。。。


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United Countries of Earth

  • 2008/11/13(木) 00:00:01

オバマ(Barack Obama)氏が大統領になった。
アメリカにとっては歴史的な一歩になったのだと
外国人の私にすら感じられる。
長い歴史の中でついにと言うべきか
初めての黒人大統領となった。

実は2つの意味で初めての黒人大統領ではない。

1つめはご存知のように黒人の混血だという点だ。
この違いはあからさまには議論されないことだが
果たして本当の黒人であったら当選できたかというと
はっきりとYESと言い切れない人種差別への根深さは
まだあるような気がする。
CBS Poll: Ready For A Black President?
オバマ氏の白人票の獲得率が
全投票率に比して低かったのは
その根深さの証拠といえると思う。
ただそれであってもオバマ氏は
黒人大統領への入門編として
まだ受け入れやすかったのだと思う。

もう一つは大ヒットドラマドラマ24(Twenty Four)だ。
半分冗談みたいな話ではあるが
このドラマやほかのエディマーフィーが大統領に扮するドラマ・映画などによって
近い未来にこういうことがあるんだと
人々が心理的にSimulationできたことは
黒人大統領を受け入れる準備を促した点で
大きな貢献をしていると思う。


日本にも残念ながら違うが差別がある。
最近R25などにも取り上げられたことで有名になった話であるが
猿回しの村崎太郎氏のような
悲しい差別にあっている人はいまだに存在する。



努力が足りないがゆえに報われないのは致し方ないが
人生のスタートラインにたった時点で
同じ機会が与えられないことは
是正されなければならない問題だと思う。

そして日本やアメリカを含めて
世界が一つになれる日が来てほしいと思う。
そういう願いが経済問題だけではなくて
オバマ氏を大統領に押し上げた力の一つだと
その勝利宣言にも
感じられたと思います。
スピーチの全文
obama

mlk

参考:Martin Luther King, Jr.の有名な演説
"I Have a Dream"

人類は宇宙人が攻めてこなければ
一つになれないほどに愚かでないことを希望して


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当事者と関係者

  • 2008/11/11(火) 00:00:01

先日書こうと思っていて
あまりのマーケットの崩壊ぶりに
思わず書きそびれていた話です。

先月末のとある金曜日に
わが本社のあるインキュベーションセンターで
セミナーがありまして。
私も議論を拝聴しておりました。

初回ということもあり
論点が若干欲張り気味にたくさんあって
消化不良気味ではありましたが
企画としては面白い試みであったと思います。
継続されていくことを期待しています。

ただ今回のセミナーに限った話ではなく
先のBioJapanのあるセッションでもあったことですが
実際に泥水を飲むかのごとく苦労している「当事者」と
それを傍観者として見ているただの「関係者」の間には
認識と意識にずいぶんギャップがあるという印象を持ってしまいました。

ベンチャーはこんな状況になると
下手をするといつでも潰れてしまい
マネジメントから従業員にいたるまで
とんでもないことになりますし
そこに投資されているVCの方にしても
ポートフォリオカンパニーがどうかなるのは
身を切られるような思いだと思うのです。

一方でそれを研究や興味の対象としてみているサイドから
「ベンチャーは大変な状況にあります」
といって一般論的に語られたり
ちょっと聞いてきたような話を聞かされても
半分僻み根性的なところはありますが
たぶん対岸の火事のように見えているんだろうなと
思ってしまいます。

バイオジャパンであった話ですが
あるセッションでベンチャーの社長さん2人が
今は危機的な状況にあるが
うちはがんばっていますという趣旨の話をされた後のパネルディスカッションで
質問に立たれたとある大学の先生が
「社長の持ち株比率は何%ですか」
という質問をしたのです。
ガクッっという感じでした。
そりゃ登記簿謄本か目論見書でも見れば
参考になる数字は出てくるような話で
パネルディスカッションで
(しかも大学の先生が)
わざわざみんなの前でぶつけるような質問では
ないと思ったしだいです。

ちなみにその金曜日のセミナーでも
「どうやったら資金調達ができるのですか?」
「どこでCFOが見つかりますか?」
という質問が出ていました。

OKWaveはてなにでも載せてみたら?


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空(カラ)のプールにダイブする

  • 2008/11/10(月) 23:00:42

野村バイオコンファレンスがありまして
それは実は会場の外で電話をかけていたので
内容はほとんど聞けていなかったのですが
そのあとで同じ境遇のバイオベンチャーの社長2氏と話をする機会がありまして
あれやこれやと話をしていたのですが
その中で妙にみんなで合意をしたのが

ベンチャーって空(カラ)のプールにダイブするようなもんだよね

ということでした。
これはクレイグ・ベンターのことを評したコメントで
この本に書かれている話ですが



私もそうだなーと思って
同じ立場の人も大いに合意したのがこれです。
つまり、飛び込むときには水が張っていないけど
おそらく水が張ることになろうプールに
飛び込むというのが
ベンチャーの姿勢に似ているという話です。

人によってリスクの感覚は違うので
水が満タンに張らないと飛び込めない人もいるでしょうし
水が出始めたらそろそろ大丈夫だと思う人も
空でもエイやで飛び込める人も
いると思います。

一方で水が満タンでもちょっとと思う人も
本当に水かと検証に走る人や
水を抜きにかかる人もいるわけで
感覚はまったくそれぞれです。

しかし、われわれは一か八かの勝負をしているわけで
時間を少しでも無駄にできないと思うならば
水がないうちに飛び込んで
なんとか水がいっぱいになるように努力するというのが
ベンチャーに携わるものの姿勢なんではないかと
思うのです。

そんな感覚は
少なくとも今生き残っているベンチャーの社長さんには
共有できる話であったわけでした。

ちなみにこの話は
JETROさんのインタビューで記事になっております。


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米国血液学会でRGI-2001に関する発表を行います

  • 2008/11/07(金) 00:26:14

第50回米国血液学会でRGI-2001に関する発表を行います

レグイミューンとしての最初の学会報告です。
採択率30%という厳しい環境の中で
2/2が採択というのは
凄いんではないかと
自負しております。

この領域の仕事は
始めてから実質的に1年足らずですから
チームを立ち上げながらの仕事には
メンバーの努力と能力に感服です。

プロダクトのポテンシャルと
物として使えるようにしたディベロップメントのスピード
サイエンスの部分における仕事のクオリティー
それを纏め上げ、表現するプレゼンテーション力の全てが
結集された成果だと思います。

参加される方は是非、ご覧ください。


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採用:リサーチ・サイエンティストおよびアソシエイト

  • 2008/11/02(日) 02:46:41

株式会社レグイミューンの募集のお知らせです。

職種:リサーチ・サイエンティスト
要件:ガッツ、MSあるいはPhD、英語(Reading, Writing and Speaking)
除外要件:人材紹介会社からの紹介(OKですがフィーは払えません)
希望:免疫、アレルギー、ワクチン、リポソームのキーワードに係る研究の経験
    製薬会社、バイオベンチャーでの研究業務従事経験   

職種:リサーチ・アソシエイト
要件:ガッツ
希望:製薬会社、バイオベンチャーでの研究業務従事経験   

共通して
勤務地:鶴見

レジュメをcareer@regimmune.comお送りください。
フォーマット自由
条件は委細面談


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目からウロコ

  • 2008/11/01(土) 11:40:22

昔「定説ですから」を連発して
ワイドショーにいじられていたおじさんがいましたが

医学に関する定説というものは怪しいものが結構あるんだと思った話です。


とあるきっかけで
眼科領域のバイオBVの社長で眼科医の方と知り合う機会がありまして
(本ブログの読者とおっしゃっていたので今頃ムフフと思っていると思いますが)
面白い話を伺いました。

そのK先生曰く
「暗いところで本を読んじゃいけないという定説は間違いなんですよ」
へー

確かに昔からよく親に
「暗いところで本を読むと目が悪くなる」
といわれていまして
それでも布団の中で本を読んでいたために
自分の目は悪くなったのだとばかり信じていました。

しかしです、
よくよく考えてみると
アメリカの住宅やホテルはほとんどが間接照明だったりして
暗いことが多く
よくこんなに暗いところで本を読むことを含めて生活していて
国民全員ド近眼なんてことにならないなと
不思議に思っておりました。

また、世界の歴史を考えてみると
そのほとんどがメガネもコンタクトレンズもない時代だったわけですが
電気もろくにない時代なのに
そういう要請が少なかったというのは
暗い生活ー>目が悪くなる
という単純な論法には
反例がそもそもあった訳です。


さらにK先生はこう続けるのです
「逆に明るいところというのは目を甘やかしているのです」

これは日本人は相当ヤバイ感じがします。
日本の照明器具はxxxルクスとかいって
ギンギンの明るさを売り物にしていることが多く
その中で生活している我々は
目に悪いことを積極的にしているようです。


で、そんな定説ではなく
きちんとevidenceに基づいた発想から
今のシーズに行き着いていらっしゃるようで
眼科領域は門外漢の私も
思わずこれはきっと薬になると
思ってしまったのでした。


それはともかくとして
今回聞いた都市伝説のような話を
「定説」として片付けてしまうか
あるいは
「本当かな」
とチャレンジしてみることは大切で
おそらく自分の中にもまだまだ
間違った定説があるのではないかと考えると
怖くなってしまいました。
逆にそういったことをちゃんと疑うと
ビジネスのチャンスになるような話も
沢山あるのだと思います。


そういえば清潔社会が招いたアレルギー体質の増加ってのも
定説のひとつですかね。


teisetsu


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