バイオベンチャー創業記 2008年09月

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水に強い携帯

  • 2008/09/25(木) 10:00:01

wtpr

先の出張の際に
普段使っている携帯電話を水に濡らしてしまった。

正確に言うと濡らすというレベルではなく
Yシャツのポケットにいれたまま
ホテルのゲストラウンドリーで
アメリカの前近代的な洗濯機によって
ぐるぐると30分以上も
水の中でかき混ぜられたり
脱水されたり
すすがれたりした。

最初は電源が入らなかった。

終わったと思った。

裏のカバーを開けて
電池パックを取り出し
拭き拭きして戻すと
電源はかろうじて入ったが
液晶が滲んでいて字が読めなくなっていた。

やっぱりだめだと思った。

もう捨てるものだと思って
エアコンの送風口において
一晩暖房をかけたところ
滲みは薄くなり
通話が可能になった。

ただ、依然として端のほうの字は読めず
またボタンの反応が悪いままだし
携帯カメラのレンズには
水が浮いていた。

もしかしたらと希望が湧いた。

それから事あるごとに
エアコンなどで乾かしたり
胸のポケットにいれて
体温で暖める努力をしたところ
まだボタンは反応が悪いが
普通に使えるようになった。


水に強い携帯の宣伝を見るたびに思うのは
あれは本当だけれど誇張だということだ
なぜなら僕の「防水」表示の全くない携帯ですら
洗っても大丈夫だったのだから。


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バイオで生産性はあがるか

  • 2008/09/24(水) 00:00:01

バイオベンチャーの上場が厳しくなっているという話を聞きますが
どのぐらい厳しくなっているかというのをグラフでご覧いただくと
こんなです↓
v6
(クリックすると大きくなります)

図の見方を解説すると
2002-05年の3月までの
いわゆるバイオバブルだったときには
20.3億円を公開前に調達すると
(調達するだけではもちろんダメですが)
公開時にはプレで約220億円のプレの時価総額で
約50億円が調達できたというのが平均値です。

一方2007年以降のウィンドウでは
公開までに約35億円を調達すると
上場時にはプレで89億円
調達額は13億円となっています。

つまり1円投資をすると10倍になって昔は返ってきたのが
今は1円投資をすると2.5円にしかならないということです。
しかもこれは上場できた企業の平均ですから
投資先が潰れることもあることを考えると
リスク/リターンとしてはかなり悪いということになると思います。

一応日本の名誉のために書いておきますと
このトレンドは日本だけではなく米国のバイオテックでも同様で
年々上場時の時価総額は低下して
投資のMultipleは悪くなっています。
v9


この背景にはよく言われるように
マーケット全体の心理の悪化もありますが
バイオテックに関する技術革新のスピードの低下もあると思います。
スピードといっても研究そのもののスピードではなく
生産性というお金に換算できる形での成果のようなイメージです。

かつて遺伝子組み換え技術が勃興した頃には
生産性の向上は容易であったと思います。
(すくなくとも生産性が向上しているような「感じ」がありました)
例えばそれまでは抽出によって作られていたインスリンは
組換え技術によって遥かに安価に、かつ安全に作ることが出来るようになりました。
その生産性の向上度合いは10倍どころではないはずです。

また抗体技術も
それまでは特定のターゲットにリーチするということに関して
明らかに効率の悪い方法(低分子医薬)に頼っていたところを
抗原抗体反応のその親和性(Kd=1-10nM)によって
遥かに高いターゲット力を提供するに到った訳です。

こういったProductivityを明らかに向上させる方法で
かつ水平展開が可能な
レバレッジの効く方法が
遍く利用できる状態にあったと思います。
それと同じようなレベル感の技術が今あるかというと
これはなかなか難しく
たとえばRNAiがそれに変わるかというと
これはまだ証明されていないような気がします。
iPSなどの再生医療は期待のあるところですが
実用化に向けての時間はまだかかりそうな気がします。
しいて言うと高速度シーケンスはその可能性がありますが
各種技術の競争により
集積回路のムーアの法則のような
高容量化低価格化の波に襲われて
思うような収益には繋がらないと考えます。

既に「ある程度」solutionが提供されてしまっている成熟した医薬品業界において
画期的ではなく、Betterなものを提供しようとすると
恐ろしくリターンの薄い努力になってしまうのが現状だと思います。
スペシャリティー・ファーマ・モデルの限界が見え始めているのは
こういったことと関連があるように思います。
普通に医薬品開発をするとすると
どんなに順調に開発をして成功しても
それで向上する生産性は大きくはないので
2-3倍のリターンにしかならないからです。

必要なのは生産性を上げるために
何かレバレッジが掛かる「仕掛け」が必要で
これが投資にとっての魅力になるのだと思います。
最近ホワイトバイオとかそういうことに
流れが向いているのは
創薬では答えが出し切れないことに
投資が痺れを切らしているのかもしれません。

サイエンティフィックな興味や
医療への貢献に加えて
そういう問いへの答えを出していかないと
バイオベンチャーは生き残れないのかも知れませんね。


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ベンチャー買いませんか?

  • 2008/09/22(月) 00:00:01

最近上場バイオベンチャーの株価は低迷していて
私がウォッチングしている以下の会社の時価総額およびPBRは
現在こんな状況です。

macap

多くの方が既にお気づきのように
時価総額が10億円前後だったり
PBRが1を大きく割り込んでいる銘柄が並んでいます。
創薬ベンチャーの場合は失敗のリスクはありますが
せめて資産分だけでも評価したら。。。と思うところですが。

例えば例に出して申し訳ありませんが
免疫生物研などは「理論上は」会社が7億円弱で買えて
約5倍の資産が手に入ることを示しています。
テクニカルには流動比率などの理由により
その会社の株式を市場で買い占めることは出来なかったり
買収するとオプションなどが行使されて
会社の価値が減少するいわゆる「買収防衛策」があったりして
簡単には出来ませんが
株価はそういうレベルにあるということです。

こうなると危惧されるのは経営陣にMBOされちゃうのではないかということで
例えば時価総額100億円で上場することによって
創業者が20億円ぐらいの利益を得ていたりしても
時価総額が10億円になったところで
買い戻したりすることも出来ちゃったりします。

もちろん上場時にそういった価格で株を買ったのは
株価が下がるのを放置していたのも
その一部は投資家の責任ですから
なんともいえませんが
そういうことを許す市場全体の環境になっているといえます。


でもそれなら何で今買えないかというと
いくつかの理由があると思います。
(というかそういう話を最近よく業界関係者とします。)

0.お金がない
  お金があったら買いたいが、こんな環境でお金がない。

1.資産に実態価値が認められない
  株式の一部を買っても経営にインパクトを与える口出しが出来ず
  結果、購入後も費用や報酬で資産価値はどんどん目減りするので
  現在の資産はあってないようなものだ。

2.買収後の戦略が描けない
  全部買ったところで、その後の経営を誰にどうやらすか絵が描けない。
  (でも解体するだけで儲かるレベルなんですけど。。。)

3.とにかくバイオは今手が出せない。
  出したくても社内に理解させられない。


とこんなところです。
でもここはうまくやれば買い場だと思うんですけどね。
ウン億円お持ちのかた、やってみませんか?


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同志

  • 2008/09/21(日) 00:00:01

先週久しぶりに会いたいと思っていた同業の社長さん3名に
1人は偶然に、残り2人は計画に基づきお会いさせていただきました。

こんなご時世ですがさすがに生き残っている方々は逞しい。
現状を受け入れながらも
それを打破せんと皆さん頑張っている印象をうけました。
同志がいるというのは
自分が頑張るための大きな支えだと改めて思いました。

環境はどん底ですが
こんな同志がいる限りは
なんか未来には希望があるんじゃないかと
勝手に思った次第です。

それにしても一人きりでは
やっぱりどう考えても耐えきれませんな、これは。


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23andMe

  • 2008/09/10(水) 23:29:22

23andme

この変わった名前の会社をご存知だろうか。
知らなくてもこの名前で23対の染色体のことを想像したあなたは鋭い。

この会社は個人の遺伝情報を解析するサービスを提供する会社で
Googleがバックについていることで少し有名な会社である。

提供する主要なサービスは
カスタムチップによって遺伝情報を調査し
80以上の病気に罹患するリスク情報を提供数する。
カスタマーは会社から送られてくる容器に
唾液を入れて返送するだけである。

サイトの作りこみはかなりよくて
ビジュアルで自分のリスクがどの程度であるか
分かりやすく解説されている。

ごく最近プレスリリースを出して
このサービスの価格を$999から$399に値下げすることを発表したが
いよいよこういったサービスが一般化する日が近づいていることを
反映している気がする。
ちなみにこのサービスは海外からも利用可能である。

本社はGoogle本社のあるMountain Viewにあり
現在30人規模らしい。
シリーズAにはGenentechも参加しているというから
結構本物なんではないかと思う。
調達額の総額は不明であるが
GoogleのSECファイルからGoogleの投資額は$3.9Mであることが判明している。

ちなみにCo-founderのAnne Wojcickiは
GoogleのSergey Brinの奥さんである。


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名前のなぞ

  • 2008/09/03(水) 00:00:00

8月の初めより
会社は浜松町に引越しをしております。
東京都が新たに開設をした
東京ライフサイエンスインキュベーションセンター(TLIC)
というものがありまして
その中に本社を移転しました。

これはなかなか優れものの施設で
ビルの外装もセンターの内装もかなりしっかりしていますし
共用の会議室も含めて設備もなかなかのものです。
設立後3年以内のライフサイエンス系企業に貸し出しを限定しているようですが
その範疇に入る企業であればかなりお得な条件だと思います。
創業間もない企業にはお勧めします。
私もセンター内がそういった企業でにぎやかになることを期待しています。


ところで最近施設名に関するなぞが浮上しています。
当のセンターの案内にも書かれているように
当初われわれはこの施設が「東京都立産業貿易センター浜松町館」の中にあると思っていました。

ところがそうではなさそうだということになってきたのです。
例えば建物の入り口を見てみると
入り口

となっており
東京産業貿易会館という上位概念の下に
東京都産業貿易センターという下位概念があるように見受けられます。
実際に建物入り口の看板を見てみると
東京産業貿易会館の中に
東京都産業貿易センターや
私達のいるTLICあるいは
レストランという
下位の施設が含まれているように理解できます。

入り口脇

さらに追加の証拠としては
建物の外の看板には
東京都産業貿易センターは
2Fおよび3-5Fの展示室と
B1FおよびM3Fの会議室で構成されていて
我々のTLICと港区立商工会館のある6Fは含まれていないことが分かります。

建物外

その東京都産業貿易センターですが
移転の後にいろんな人に聞いてみると
知る人ぞ知る施設のようで
在庫一掃処分セールや
お得意様特別セールなどの会場になっています。

エレベーター内

引越しの日などは
アーミーグッズの特売会だったらしく
軍服の人が建物の周りに集結しておりました。


さてこれで一見名前に関する問題は解決したように見受けられましたが
今度は英語表記に関わる問題が浮上しております。
建物内の看板を見てみますと
「東京産業貿易会館」の英語表記は
Tokyo Trade Center
となっていまして

ロビー1
ロビー2

先の
建物=東京貿易会館
センター=その下位概念
といった私達の理解をゆがめるように

  Center=会館

というなぞの訳をしていることが分かりました。

(こちらはエレベーターホールの表記)
エレベーター

日本語と英語で訳が異なることはよくある話で
そういうことなんだと無理やり理解することにしたのですが
先日オフィスの手前の海岸通の案内板を見て

???

海岸通

センターがCenterになっているではないか??
もはや理解不能です。

とりあえず私はHPや名刺になんと書いたらよいか
困っています。


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