バイオベンチャー創業記 2007年05月

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あなたならどうする?

  • 2007/05/31(木) 21:59:59

Biogen IDECがUS$3Bの自社株買いを発表しました。
"Dutch Auction"形式で約57百万株を買い戻します。
発行済み株式の16%に相当するというかなりのボリュームです。

biib


Biogen IDEC(BIIB)には3500億円のよりよい使い道がないというのはショックです。
自社株買いをするというのは
他社を買収したり、新規パイプラインを購入する機会など
株価を上げるほかの手段がある中で
最も効率的に株価を上げられるのが
自社株買い(消却)だと判断したということです。

自分たちの成長力に自信があるという見方もある一方で
それを上回るような成長機会が
今のバイオ業界には転がっていない彼らが思っているとも取れます。
そこに身を置く身としてはすこし残念な気がします。

BIIBは$2.5Bを現在Cashで保有しているそうですが
これに来四半期の利益である$700Mを加えて$3Bのソースとするそうです。
実際には約半分をデットで調達することになるそうです。

もう1つの狙いはMedImmuneがAstraZenecaに買われるのを見て
自分たちもターゲットにならないような対策だとも考えられます。
(そうだと思いたい)
余分なキャッシュを持っているとその確率は高まりますので
とっとと使おうというのが趣旨だと思います。
RituxanやTysabriで稼いだお金が唸っていましたからね。

さてあなたなら3600億円あったらどうしますか?



ちなみに以下余談です。

オークションの形式として使われる"Dutch Auction"ですが
これは売り手が天井値を設定して
順番に値段を下げていきます。
買い手は欲しいところで欲しいボリュームを購入して
残りがなくなったところで競りはおしまいになります。
古くはそれこそ名前の通りにオランダのチューリップの競りに使われていて
最近ではGoogleのIPOで使われたことで有名です。

対照にあるのはEnglish Auctionで
一般的な「最も高い価格をつけた人に売る」という方式です。
YahooオークションはこのEnglishタイプのなかで
"Second-price auction"を採用していて
1番高い価格を付けた人が
2番目に高い価格を付けた人の価格で購入する方式です。
First-price auctionだと馬鹿みたいに値段が高騰することもあり得ますが
Second-price auctionなら理論値により近づくというメリットがあります。

詳しいことはこちらをどうぞ
Wikipedia

今回のBiogen IDECの場合
最安値を現在の取引価格に近いボトムを$47に設定して
最高値を$53に設定しています。
Biogen IDECはなるべく安く買いたいですから
安い価格を提示した売り手から順番に買っていって
約57百万株に達したところでクローズとなります。
参考まで。


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e-mailにはその日のうちにレスしよう

  • 2007/05/30(水) 23:59:59

時々ひどいe-mailのレスが悪い人っていませんか?
すごくストレス感じますよね。
仕事全体がe-mailによる返答待ちになっていてるのに
返事がなかなか来なかったりすると本当にいらいらしますよね。

忙しいのはわかるんですが
メールは仕事の依頼と結果提供に直結することが多いので
返事をしないというのは仕事を溜めているのと同じですよね。
1週間もバックストックがあるような状態って
やっぱり変だと思うんですよね。

やっぱり周りを見ていても仕事ができる人は
メールの返信が早いです。
仮に依頼した仕事に時間がかかるときでも
「いつまでに返信します」とすぐレスが来ます。

私も「なるべく」メールはその日のうちに回答するようにしています。
それは関係している皆さんに迷惑を与えないようにするためと
仕事をなるべくためないようにするためと
いざという時にちゃんとレスポンスしてもらうためです。

少なくとも「あの人はすぐに返事をするよな」と認識をしてもらえれば
返信も早くしてもらえることが多いからです。
普段自分が毎日ちゃんとe-mailを返していないのに
他人ばかりにそれを要求するのはアンフェアですよね。
mail


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ドスドス君

  • 2007/05/30(水) 20:20:20

昨日かつての同僚と話していて思い出したのですが
かつての職場に通称「ドスドス君」と呼ばれる怖い上司がいました。
私の知っている限りでもこれまでに約数名がその彼の手にかかり
「手打ち」にあっています。

一人は泊まりがけの宴会の2次会で
上司の打つ麻雀の手を後ろからのぞいて
「あー」とか「あーあ」とか言っていた人で
そりゃ彼でなくても怒るだろうという気がしますが
別室に連れ込まれてドスドスと

もう一人はやはり宴会で
ちょっとお酒の弱い新人が酔っ払って先輩に暴言を吐き
横で聞いていたそのドスドス君が
宴会のクロージングをしている間に
会場の後方でドスドスと
みんな閉会の辞なんて聞いてなくて
耳だけでそのドスドスを聞いていました。

まあ酷い話ですが
彼に限らず大概な人ばかりの会社で
私のボスはその昔今の社長を酔っ払って「ボコっ」
今じゃ立派な大学教授様ですが
会社を辞める時に「覚えてますか?」と聞いたところ
「覚えてるよ」と言われたそうです。

その社長の耳を舐めたひとやら
とにかく伝説に事欠かない酷い職場でしたが
なぜかみんな楽しくしかもクリエイティブに仕事をしていて
勢いのある職場の勢いのある時代でした。

今はフツーの会社になっているそうです。
なんだか残念ですねー。
ドスドスされても面白い方がよかったんですけどね。


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バケツで水を運ぶように

  • 2007/05/29(火) 11:07:19

昨日帰ってまいりました。

往路は空いていたので
3つの席をoccupyしてごろんとなって寝て行ったのですが
帰りは満席だったので
苦しい旅と相成ったのでした。

毎度価格と日程でキャリアは変わるのですが
今回はユナイテッド(UA)でした。
UAに乗るといつも憂鬱な気分になります。
なぜならアテンダントの態度が悪いからです。

今回も後ろ手にコーラを渡された時には
「おい!」
と心の中で言いましたが
怖そうなおばちゃんが相手でしたので
決してその声は空気を震わせることはありませんでした。

たいして日本のキャリアや
シンガポールエアなどは
本当に親切です。

例えて言うとこれらのキャリアは
「空の旅」を提供しているのに対して
UAは「人を運ぶ」のに徹していて
機械的に「バケツで水を運ぶ」ように
えいヤッっと人を詰め込んで
「さあ、餌の時間だよ。欲しければ食いな」
「さあ、着いたよ。ぐずぐずしないで降りな!」
と言われているような気がします。

まあ安いのを選んでいる手前
あまり文句も言えないんですが…


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夢破れて…

  • 2007/05/23(水) 03:26:35

部長と昼飯を食いに出かけたところ
↓こんな物を見つけました。

guitar


きっと近くのマンションから出されたものと思うのですが
いろいろな想像を掻き立てられます。

「東京にでてビッグになるぜ!」
といって田舎を売って
大都会東京に出てきたものの
コンビにバイトをしながらライブに出ても
一向にブレイクの兆しも無く
芸能界の厚い壁に阻まれて
ついに親父に頭を下げて田舎に帰る覚悟をしたのかなーとか

いやいや逆にブレイクのきっかけをつかんで
ついに17年間住んだアパートと供に
使い古したギターも糟糠の妻も捨てて
六本木の高級賃貸マンションに移るのかなーとか…

そうしたら部長が
「いまどきフォークですか!?」


ごもっとも。無いなその線は。


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Krispy Kreme

  • 2007/05/22(火) 03:42:07

まだ人気が続いているのか分かりませんが

kk


日本で人気のKrispy Kreme
アメリカではシャビーなドーナツチェーンの1つです。

Mountain View, CA店
kk1


行列なんてどこにもないし
店内だって全く並ばないし
店員は他のチェーン同様に愛想はないし
別に店舗はクリーンじゃないし

kk2

いとも簡単に買えました。(先月の話です)


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はしか

  • 2007/05/21(月) 23:16:41

はしか蔓延中です。

本日、早稲田大学も休講となりました。
私も実は少なからず影響を受けています。

先日のタミフルのエントリーで書きましたが
これは予防接種をしていない年代が大学世代になったせいです。

はしかは接触感染性の最も高い病気で、
幼児では重い下痢や肺炎などの合併症による死亡が多く、
生存したケースでも失明や脳障害がのこることが多くあります。
麻疹ワクチンを2回接種するだけで麻疹の大部分は予防が可能
しかもワクチンは安価で安全で入手可能です。

ところが以前にも書きましたが1980年代にワクチンの事故が起こり
急速に

  ワクチン=怖い

という誤った認識が広まり
ワクチンを子供に接種させない親が増えました。
ちょうどいま大学生になっている子どもの親です。
誤った認識と書いたのは
ワクチンによる死亡例や障害例はは今でもありますが
はしかそのもののリスクに比べると桁違いに少ないことを示します。

合理的に考えればワクチンを接種するほうが
遙かに個別のリスク軽減と
世の中全体としてのリスク軽減になるのですが
理解は進んでいないようです。
これは国策の問題だと思います。

現在の日本は世界の状況に逆行しています。

参考:Measles(麻疹:はしか) by WHO


asika


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成長の場

  • 2007/05/19(土) 00:37:01

機会があって、
昔の職場での旧交を温めることができた。
中には数年来で話をすることができた人もいた。


私は大学の研究以来非常についていて
一部の例外を除いて非常に良いボスと
非常に良い同僚に恵まれてきた。


いつも最高の環境が私の周りにあって
おかげでいろいろチャレンジすることができたし
失敗してもボスの庇護の下に助かったし
また同僚にいろいろ学ぶところがあった。
今の自分はその経験抜きには語れない。


そういった機会を求めて何度か仕事を変わったが
変わったタイミングは今までのところ絶妙で
私がやったのはその変化のタイミングと方向性の選択だけあるが
それだけは自分でも慧眼というより他にないと思っている。


しかし気がつけば30代も後半になり
自分が入社した当時にすごいなと思った先輩と同じ年代になり
これまでは自分の意見を勝手にぶつけたり
不平不満を言う立場であったが
今はリーダーシップをもって良い環境を作ったり
吹いていたアイディアを
実現しなければならない立場になっていまった。


今日のメンバーもそれぞれに立場が異なってはいるが
共通してあるのはリーダーとしての自覚だと思う。
もはや「会社がさー馬鹿だから」とか言う立場ではなく
「俺が会社を面白くしてやる」
ぐらいの気持ちが必要なんだと思う。
私たちが自分が成長できない場に居たくないように
自分のメンバーだって自分が成長できない場には居たくないだろう。
そういう場をいかに作っていくかまで
思案を廻らなさなければならない立場になったのだと思う。

「ひとつここはがんばってみようよ」
と誓い合ってお開きになりました。
きっと来年その職場はもう少し面白くなっている。
間違いない。


私事ではあるが
もうひとつすごく重要な人と
久しぶりに話をすることが今日できた。
近況を交換して、とても素晴らしい話を聞けた。
今日はとても充実した日だった。


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そのまんま路線

  • 2007/05/16(水) 20:25:01

今日の日経新聞にmixiの笠原社長のコメントが出ていました。

趣旨は「上場するとM&Aとか、とかく派手に動き回りたくなるところだがが
あえてそれをしないように我慢している」ということだったと思います。

別に氏は投資などを拒んでいるわけではなく
事業に関連しない分野への投資は行わないという方針だそうで
非常に合理的な判断だと思います。

恐らく投資家からのプレッシャーは相当なものだと思われ
既存ビジネスの拡大よりも低迷した株価を一気に上げるような
大きな施策に期待を受けているのではないかと想像します。

一方で別掲の記事としてそのmixiに投資をしていたネットエイジグループの話が出ていて
社長交代にともなってより投資サイドに事業がシフトするのではないかと
観測されていました。
ただ、ネットエイジに大きな利益をもたらしている投資は主としてmixiで
継続的に次のmixiを発掘できるかには疑問を呈されていました。

企業の成長が急であればあるほどに
その成長のスピードを維持できるような
新たな施策を打ち出すことに経営者はプレッシャーを受けていて
楽天などもその一例でさまざまな投資を上場後には行い
「旅の窓口」あたりまでは買収による拡大は成功していたような気がします。

ただいくら目利き力があっても
常勝あるいは確度の高い投資を続けるのは至難の業だと思います。

投資の確率を上げるためには
少しでも投資先に(良い)影響力を与えられることが重要で
馬券を買うよりも良い騎手になるほうが
リターンは増えるのだと思います。

そういった意味では
日本電産やGEがこれまでに行ってきたように
投資先(買収先)に注入できるような経営ノウハウがあったり
レバレッジが効くようなプラットフォームがあったりすることが
必要なんだと思います。

以前に私のいたY's TherapeuticsはAbmaxisという会社に投資をしていました。
これは投資としてかなりいいリターンになったのですが
(最近なぜかY'sのHPからこの件は削除されていますが)
当時CFOと投資に関してダウンサイドリスクをどうヘッジするかという議論をしていました。
結論としては投資として失敗したらその会社を吸収しようということで
当時Y'sにはお金とプロダクトがありましたが
プラットフォームと研究人材がいませんでしたので
投資でダメならそれを吸収すれば元ぐらいは取れるという算段でした。

単純な金銭だけの投資であると
厳しいそろばんをはじかないといけなくなりますが
戦略的な適合性のある会社への投資であれば
金銭以外の部分でバッファでき
万が一のときにも瓦礫の下から資産を拾うことはできます。
(それを理由にあまいそろばんをはじくのはいけませんが)

そうすると成長のためのM&Aを行うにしても
投資を行うための「軸」が必要で
それはやはり多くの場合には既存ビジネスになるのだと思います。
つまり「そのまんま」路線を継承しつつ
足りないピースや梃子を追加するのがいいということでしょうね。

ただ地方自治体は大きな手術が必要です。。。


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BIO2007

  • 2007/05/15(火) 15:01:01

BIOの後に寄り道をしたので
やっと日曜日に帰ってまいりました。

Bostonの町はBIO参加者に占拠された感じがあるぐらい
町は会議に染まり、メディアにも多く取り上げられていました。

Boston国際会議場(BCEC)はウォーターフロントにできた新しい会議場で
おそらく今後San Francisco(CA), San Diego(CA), Olando(FL), New Orleans(LA), Philadelphia(PA)の国際会議場とならんで
大会議の行われる場所になると思われます。

さて今回のBIOに先立つビッグイベントは
SeronoのMerckによる買収と
MedimmuneのAstra Zenecaによる買収だったわけですが
当然それらについても議論がされていました。

ちなみに2006年のビッグディール
deal


今回のBIOで特に感じるのは日本の地盤沈下です。
Ernst and YoungのGlobal Biotechnology Reportにでましたが
(大盛況だったので出られた方も多いはず)
その中でも米国の話が中心で
Asia-Pacificの中でも中国やインドが論じられても
日本の話はほとんどされませんでした。

少しだけされていたのは
アカデミアにあるシーズをどう吸い上げてビジネスに載せるかが課題だという話で
制度やマーケットの整備が喫緊の課題だと総括された程度でした。
By nameで論じられる企業は全く無く
(抄録ではCanBasの話が出ていましたが)
復活を見せているヨーロッパのマーケットの影で
世界のバイオ業界からはほとんど相手にされていない状況です。

恐らく強い業界を作るためには
強いベンチャーを継続的にいくつも生み出すことが重要で
そのための制度やインフラを適切に設計しなければならないはずです。
ベンチャーサイドも積極的に外国の知恵を入れ
もっと大胆な政策的な後押しが必要な気がします。

現状では日本のバイオベンチャーは残念ながら「日本専用」ベンチャーで
対外的な競争力を持っているという気がしません。
優れたサイエンスに匹敵するだけの
優れたビジネスプラットフォームを作っていきたいものです。


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