バイオベンチャー創業記 2007年03月

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Dendreon is back

  • 2007/03/31(土) 10:37:00

Dendreonの株価が150%上昇しました。

DNDN


これは前立腺がん治療薬ProvengeがFDAのパネルに13-4で認められたことによる。

臨床試験の結果に懐疑的な意見も多く
2004年から下がりっぱなしだった株価ですが
今回の結果によって3年分を
1日で取り戻しました。

同時に免疫療法のパイオニアとしてやってきて
ようやく最初のプロダクトを上市できるのは
大きな成果だと考えます。


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CanBas

  • 2007/03/30(金) 19:54:13

久しぶりに日本のバイオ業界に明るいニュースです。

CanBasが武田とがん治療薬CBP501に関してディールを締結しました。

CanBas


2000年に沼津(静岡県)に設立された会社ですが
細胞周期のG2チェックポイントを阻害するというメカニズムの
新しい抗がん剤を開発しているバイオベンチャーです。

まだフェーズIですが武田が踏み切ったところをみると
それなりにいい成果が出ているものと考えます。

ディールの詳細は明らかにされていませんが

 アップフロント
 マイルストーン
 開発分担金(R&D funding)
   米国での開発費の一定割合分
   および米国以外における開発費全額
   ならびにバックアップ化合物の研究費の一部
 販売後の売上高に応じたロイヤルティ

に加えて

 Equity Finance(株式購入)

に応じるそうで、
見返りとして

  全世界を対象とする独占的開発・製造・販売権
  米国におけるコ・プロモーション権
  米国における開発・販売費の負担割合に応じた利益配分

を武田は獲得しています。

なんだか本格的なディールっぽいです。
これはどうでもいい会社の上場よりもよっぽど意味があり
本当に開発がすすんでいきそうな匂いがします。
(上場自体もこれで問題ないでしょう)

いやー、こういうニュースを待っていました。
今後も続々と出ることを期待しています。

あ、そうですね、わが社もがんばります。


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バイオの歩き方

  • 2007/03/30(金) 00:04:26

Medicinovaは昨日MN-166のphIIの結果を報告しています。
なぜか株価はプラスの反応をしましたが
(今日はちゃんと下がっていますが)
基本的にはネガティブな報告だと思います。

アメリカのバイオテックでも
臨床試験の結果報告は慎重に言葉を選んで書きますが
ある程度コンセンサスのようなものが
マーケットとの間にはあって
どんな書き方をしてみても
本当に意味するところは阿吽の呼吸で分かるようになっています。

Medicinovaの報告を読み解いて見ますと

頭部MRI検査による測定では
…中略…
脳重量の損失にも統計的に有意な減少が認められました
…中略…
治験実施計画書に定められた主要評価項目である治療12ヶ月間の活動性病変の累積数には減少は認められませんでした
→プライマリエンドポイントは達成できなかったのね

認容性が良好
→これはphIで確認されているべきデータなので当たり前

昨日のBioWorldTodayでも大きくピックアップされてますが
Titleは
"MediciNova MS Phase II: Missed Endpoint, But Hope Remaining"

"They have pretty much fallen off the radar screen"
と基本的にはネガティブです。

対象疾患の多発性硬化症(MS)に対しては
現在はAvonex (Interferon beta-1a)や
イスラエルのTevaが売るCOPAXONEが使われていますが
それをphIIIで上回るとなると
この状態では???という感じです。
今月Biogen IDECがphIIで良好な結果を報告したばかりなので
それと比べてもチョット…

USでは株主における機関投資家の割合が高く
言ってみればプロフェッショナルが分析をしていますが
個人投資家の多いにほんでは
まだまだこういった「読み方」の浸透が不十分なのかも知れません


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やっぱりもう1つ

  • 2007/03/29(木) 00:03:49

アステラスがMorphosysと提携をしました。

morphosys


先日の記事で(あるいはもう1つ)と書きましたが
Morphosysを想定していました。

MorphosysはHuCAL (Human Combinatorial Antibody Library) とよばれる技術を持っていて
完全ヒト型抗体をin vitroでスクリーニングすることができます。

日本ではジーンフロンティアがライセンスを受けて
抗体職人という名前でサービスを提供しています。

フラグメント抗体のベンチャーはまだまだありますが
おそらく抗体技術をもっていて未買収の企業は
ここらで打ち止めになると思います。

日本では第一三共と塩野義が既に提携をしているので
3社目になります。

CATはAstra Zenecaに
AbgenixはAmgenに
AbmaxisはMerckに
Morphotekはエーザイに買収されましたが

まだ独立でやっているのは
PDL Pharma(旧名Protein Design Laboratorise)
Medarex
あとKIRIN

Morphosysの話は買収の話ではないですが
offerはあるとおもいます。
どこに行くことになるやら。


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Depending on a KEY

  • 2007/03/28(水) 18:31:29

今日PCの修理をしてもらいました。

ノートPCのCtrlキーが壊れていて
接触が悪かったのです。
ショートカットを使っての
コピー(Ctrl+C)や
ペースト(Ctrl+V)といった
頻繁に使用するキーであるのに
3回に1回は無効入力になり
"C"と表示されたり
"V"と表示されたり
作業効率も非常に悪く
さくさく仕事が進むはずが
「うっ」「ぐえっ」
といった感じになっていました。
精神的にもフラストレーションの溜まる状況でした。

生活の中には
非常に小さな何かに
効率が大きく依存していることってありませんか?
光学式マウスの反応が悪いとか
ネットがつながりにくいとか
小さな段差のせいでいつもそこでカートを持ち上げなきゃなんないとか
なにかのタッチパネルのキーの並びが変でいつも打ち間違えるとか…
些細なのですぐに忘れてしまいますが
結構たくさんある気がします。

とりあえず
私は今日は小骨が一本取れたような気持ちです。

ちなみにこちら↓はうちのチビちゃんが蹂躙したPCBPC


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Early Bird

  • 2007/03/27(火) 17:29:07

アメリカのチームと仕事をしている関係で
早起きをしなければならないことが多くあります。

少し前までは西海岸との時差は7時間(本当は17時間)で
西海岸の16時は日本の朝9時になります。
そうすると18時までには2時間のウィンドウがあって
まあまあコミュニケーションできました。

ところが今年から通常よりも3週間早く
3月11日(日)よりサマータイムが始まりました。

そうすると2時間の枠を確保するためには
朝の8時には会社に行かなくてはなりません。

幸い先日帰国して以来
時差ぼけが続いているので
朝は6時に目が覚めて
8時に出社するのは問題ないのですが
付き合ってくださっているVCの方や
石井先生などは大変だと思います。

ちなみに3週間早くサマータイムになったのは
エネルギー消費を少なくするためとやらで
参考:"SAVING TIME, SAVING ENERGY" by California Energy Commission
何でも1日で石油10,000バーレルに相当する削減効果があるそうです。

サマータイムは"英"語で
アメリカではデイライト・セイビング・タイム (DST:daylight saving time)と言います。
これまでは4月の第1日曜日だったのですが
今年から3月の第2週の日曜日に変更されました。

日本では導入されていないのでご存じない方のために書きますと
西海岸時間の午前2時00分1秒からがDSTになり
1秒前までは午前2時だったのが
突然3時00分1秒にワープします。
逆に秋に戻る際は
午前2時が突然午前1時にワープします。

早起きは三文の得と言いますが
私が日本にいる間における効用は
電車が空いていることですかね。
でも飲み会は早めに切り上げないといけないかもしれませんね。


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成長痛

  • 2007/03/24(土) 15:32:52

中学校に入学した時
小さい順で整列をするときには
私は一番前で
「前へならえ」のときには手を腰に当てていました。
中学校の期間に月に1cmのペースで身長が伸びたのですが
よく言う成長痛があった時期があり
嬉しくも辛い時期でありました。

先月REGiMMUNEは増資ができたので
現在、我慢していた採用をしております。
取締役のShileyのおかげもあって
米国で良い人材が集まりつつあります。

良い人が入ると
その人をコアにして
また新しい人が入ってきてと
良い連鎖ができるものです。

米国の事業所も引越しをして
やっと会社としての体をなした気がします。
(まだいろいろと問題の多いところですが)

また事業も指数的に広がり
それと供に関係者の数も同じように増えています。

ただこうなると経営の責任は重いです。
拡大する前線のために
兵站を整え、
補給が行き届くように
リソースを供給し続けるのは
もはや必須の条件です。

これが一時でも途切れるのは
当社のように蓄えのない会社には
すなわち会社の消滅と同義です。

事業の進捗と
外部との契約と雇用を
社員に対する責任も増加し
今までの個人商店的なステージではもはや無く
会社は新しいステージになったいう実感があります。

とある先輩社長に
10人ぐらいまでは勢いで成長するけれど
それを越えたあたりに一つの難関があると言われました。
これまでは個人的なつながりで集まった人ばかりでしたが
一般からの採用になり
カルチャーを共有できなくなるリスクが増大します。
また会社としてのシステムもちゃんとしないと
秩序が保たれなくなる可能性が生まれます。

みんなでオーナーシップを持って
一緒に育てて行けるような会社にしたい思っています。
そのためにちょっと工夫をしていく予定です。


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理研ベンチャー

  • 2007/03/23(金) 17:48:43

REGiMMUNEは昨日付けで
理研より「理研ベンチャー」の認定をいただきました。

既に9月に基本特許に関するライセンスをいただいておりますので
大きな変化はありませんが
国家資金を使って行われた研究の成果あるいは権利の一部が
特定の企業に渡ることにより
その企業が成功の暁に利益を享受することが
問題ないというお墨付きのようなものです。

背景には日本版バイ・ドール法の考え方があり
公的資金で行われた研究であっても
実用化されることによって国民が利益を享受でき
またそれに資する成果であれば
実用化促進のためにこれを認めるというものです。

研究から実用化の間の溝は皆さんが思われている以上に深く
ある程度のインセンティブをつけなければ
これは促進されないと私は考えます。
実際に製薬の場合
残念ながらほとんどは失敗に終わるのが現実ですから
それでもやるという意欲を企業家あるいは投資者に持たせるには
こういった施策が必要だということで
1980年に米国のバーチ・バイ(Birch Bayh)上院議員と
ロバート・ドール(Robert Dole)上院議員の提案により
制定されたものです。

参考:the Bayh-Dole Act

とりあえずレグイミューンの場合
ようやく社会的に認知される会社になったということでしょうか。
認定をいただくには結構すったもんだがあったのですが…


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最後の抗体ベンチャー買収(あるいはもう1つ?)

  • 2007/03/22(木) 21:54:49

エーザイが米国ペンシルバニア州の抗体医薬ベンチャーMorphotek買収を発表しました。

Morphotek



MorphotekはMORPHODOMAと呼ばれる
High titerのヒト型抗体ハイブリドーマを効率的に作れるプラットフォーム技術有しています。


これによって

 MORAb-003 Ph2
 MORAb-004 Preclinical
 MORAb-009 Ph1

の3つのパイプラインを有しています。


またこれまでにBaxter, Amgen, gskなどと
それぞれ抗体に関するResearch Collaborationを持っている他、
Centocor, Wyethなどに抗体技術あるいはサービスを提供しています。


そういう意味では実力十分なバイオテックだったわけですが
最近の有力抗体ベンチャーがことごとく買収される流れの中で
まだ残っていたので
どうなるのだろうと思っています。


Morphotekは2000年に3人の創業者によって設立されて以来
$2M(A:May00)+$10M(B:Aug01)+$26M(C:Feb04)+$40M(D:Oct06)と
約$80Mの調達
に加えて
リサーチグラントを得ていまして
まだ未公開企業のままです。


COOのPhilipに2月に東京で会った時には
「何も無いよ。プログラムをすすめるだけ」
とシラを切っていましたが
そのころにはとっくにこの話は動いていたものと思われます。
(ま、言えないよなー)


$325M(現預金差し引き後)の買収ということですが
最近の相場観とプログラムの進捗からすると
reasonableな範囲なのではないかと思います。
あとはエーザイさんがどうやって一緒にやっていくかでしょうね。


さて、あと1つ、2つ抗体ベンチャーが残っていますが
どうなるのでしょうかね。


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Google owns Mountain View

  • 2007/03/19(月) 12:39:50

Mountain View is owned by google

我々のラボのあるMountain ViewはGoogleの本社があるところです。

Googleの本社は101の北側で
Moffett Federal Air Field(モフェット空軍基地)の西に当たります。
moffett
(写真では分からないかもしれませんが馬鹿デカい)

Googleの本社前には謎のモニュメントが…
mon


この一帯はGoogle Campusと呼ばれていて
Googleのビルがあちらg2

こちらに
g3



実はMountain Viewを代表する企業はGoogleだけではなく
ウィルスソフトのVeritas(今は買収されてSymantec)や
symantec

電子認証のVeriSignなど
VS

だれもが知っている企業は他にも沢山あります。
ただ、今はなんと言ってもGoogleの勢いがぬきんでているので
人をして
"Google owns MountainView"
と言わしめるほどになっています。

他にもこの辺だと
San JoseのAodbe
CupertinoのApple
そして多分
South San FranciscoのGenentech
のように
Sillicon Valleyの市にはそれぞれを代表する企業が沢山あります。

こうした企業が次々出てくるのが
Sillicon Valleyのすごい所なわけですが
これはこの地域特有のChallengingな気質(米国においても異常)と
それを背景としたVC+StockOptionモデルと
成功の経験が循環していることによるように思われます。

我々もそのうちどこかの都市を代表する企業になりたいものです。
芝浦三丁目だとちょっとシャビーか。


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