Johson Johnsonは本当にDendreonの救世主か
- 2012/05/05(土) 00:00:01
多分これ、少し面白いことになる。
連休中で見落としていたんだけどこの記事
Savient Accused of Insolvency by Tang Capital in Lawsuit(Bloomberg)
Savientは結構古株のバイオテックで1980年にBio-Technology Generalと言う名前で創業して、Searle Laboratories(現pfizer)が発売していた筋肉増強剤をボディビルダーなどによる乱用が問題となって捨てたところを、近傍の疾患の臨床試験を行って適応を取り、発売していた。
2010年9月に新規痛風治療薬Krystexxa(pegloticase)の承認を受けて発売しているのだが、こいつが問題になっている。化合物はPEG化ウリカーゼ(豚由来尿酸オキシダーゼのポリエチレングリコールコンジュゲート)で、尿酸を水溶性の高いAllantoinに分解するのが作用機序だ。PEGは動態向上(T1/2:8hr->10days)に寄与している。
ところが問題はこのPEG化で、これが抗原性を引き上げで、抗体が出来てしまうらしい。
今回の訴訟を引き起こした債権者のTang Capital PartnersによればKrystexxaはそういった副作用の問題で、お医者さんが使う見込みは無く、費用を垂れ流しているのだと。事実関係はよくわかりませんが、気になるのは前CEOのJohson H. Johnson。感の良い方はお気づきでしょうが、元々ImCloneのCEOで、最近あのDendreonのMarketingの救世主としてMitchell Goldに代わってCEOになったばかりです。
タイミング的にどう?分かって逃げ出したんじゃない?と穿った見方も出始めているようです。
とりあえずSVNTは訴訟を受けてソッコー▲25%になりました。
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おれ様基準で行こう
- 2012/03/14(水) 00:00:01
ベンチャーなどおっぱじめますと
いろんな方にお会いする機会がそれなりに増えます。
増資なんかの際には多くの投資家(候補)の皆様にお会いしますし
パートナリングに関しても内外のいろんな方々にお会いをして
私たちの信じていることを説明することになります。
そうしますと
ひどく否定されることは希ですが
「残念ですが…」
というお断りを頂くことがほとんどです。
大抵は
「興味深いですが、私どもとしては…」
「今は…」
なんてことを言われて
断られるのがほとんどです。
そんなもんです。
そんなもんでいいんです。
だって誰もが信じているようなことだったら
きっと競合がばんばん現れるレッドオーシャンを進んじゃっているってことでしょうし
もっと上手に出来る誰かが現れたりする可能性は高まります。
それに自分たちじゃなければできない特別なことでは無くなってしまいます。
だからお断りを受ける度に
心が折れてちゃいけないわけです。
むしろ
「わかってないなー、可愛そうに」とか
「わかったコロにはもう遅いけどね」
ぐらいに思うのが丁度良い気がします。
もちろん一方で
批判は常に栄養を含んでいる可能性もあるので
それに耳を傾けていくことは極めて大切です。
実際にどこかの会社でフルボッコになった点をよく考えていくと
新しい視点に気がついたりして
それを次の会社とお話をする時まで加味していくと
見事には納得感が上がったりすることはよくあります。
だから批判そのものはスルーしつつ
栄養だけはごっそり頂くのが大事です。
そんな風にフルボッコにされながらこの3月で6年たったわけですが
達観といいますか、諦感といいますか
自分に取っての価値観みたいなものが
少しずつ結晶化してきたように思えます。
始めた時は溶液中に漂っているものが
煮詰めてくると要らないものが蒸発して
エッセンスが析出してきたような感じでしょうか。
果たして自分たちが何のためにこの仕事をしているのか。
社会的な意義はなんだろうか。
誰に取ってのどういう価値を生み出しているだろうか。
自分でも最初は理解し切れていなかったことが
だんだん分かってくるようになります。
そこに自信が持てるようになると
心は決して折れなくなります。
何を言われても自分たちは正しいことをしているし
そしてきっと分かってくれる人がいるに違いないと。
そして実際に私たちは本当に多くの人に助けていただいているわけです。
その中で心の持ちようについてひとつ思うのは
自分で決めたゴールに従って頑張ることって大事だってことです。
これを私は「俺様基準」と呼んでいます。
(横柄な呼び名をご容赦)
いろんな価値観が氾濫する世の中ではあると思うのですが
でも割と人間って横を見て生きている事が多く
誰かに勝ちたいとか、アイツに負けたくないとか
絶対基準では無く、比較意識のなかで生きていちゃったりしている気がします。
もちろん闘争本能というのは前進のための大きなドライバで
それなしには発展はないと思います。
ただ、多くの場合は私たちの仕事は誰かに勝つのが目的ではなくて
ゴールにたどり着くことが目的で
例え他の誰かに先にゴールされていたとしても
高い芸術点をもって2番目にゴールすることが良かったりするように
狙った通りの目的を実現できればそれでいい気がします。
まだサラリーマンをやっていたころは
それなりに上下左右の同僚のことも気になるわけで
誰が同期の誰よりも先に部長に昇格したとかいう話も多少気になりましたが
サラリーマンをやめて自分で好きなタイトルをインフレ気味につけられるようになると
1つの会社の中での出世なんて
世の中的には100%どうでもいいことだと思えてしょうがなくなってきたわけです。
上司がどうこう言おうと、親が泣こうが、周りに笑われようが
それよりも俺様基準で正しいと思うこと、楽しいと思うことを
しっかりやり遂げることこそ大事かなと。
他人の価値観に流されない。
自分の信じる道をきっちり守り抜く。
だって他ならぬ自分の人生だから。
俺様基準で行こう!
北京オリンピック代表の為末大選手のTwitterでも良いことがかかれていたので
参考までに。
為末、成功する事について語る
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パイを大きくする話と、分け前をどうするかという話
- 2012/02/15(水) 00:00:01
定義にもよるんでしょうけど
日本で上場しているバイオベンチャーは
私のカウントでは最近上場したカイオムまでで30社で
これまでに要件の問題でdelistされた1社を含めても
上場すると不思議と消滅することが無くなるようです。
一方で、上場予備軍と呼ばれている層の会社は
おそらく上場している会社数よりも少なく
また最近の資金環境の悪化を考えますと
スタートアップをさせるのはさらに難しく
ピラミッドが逆さになっているという
歪な業界構造になっているように思えます。
その上場しているベンチャーの中には
どうも明らかに迷走をしているところも出ていて
特にリーディングポジションに居ながら迷走を始めたところまで出てきたのは
新しいステージに業界が入った画期的なサインなのではないかと思います。
まあこういった話は別に日本に限った話でもないのでしょうし
漏れ聞こえてくる話の真偽の程もよくわかりませんので
個別の話についてのコメントは戯言に過ぎないのですが
共通して見られるのは
パイの分配の話にフォーカスがあって
パイを大きくする話で無くなってしまう傾向で
とても残念なことだと思います。
おそらくそういった会社は既に寿命が来ていて
そうなると残されている道は
再生か終了かであって
living deadのまま維持されるのは
極めて不健全なことでありますし
後進のためにならないことだと思います。
残念ながら今の日本には
業界を超えてあるいはそもそも国全体に
そういった話がそこここにあって
子孫に美田を残すどころか
朽ち果てた畑を残してしまうことになるのではないかと危惧します。
これじゃとても居酒屋談義にしても
「最近の若者は…」
なんてことを言える資格がなくなっちゃうのではないでしょうか。
もっと適正に新陳代謝が進むメカニズムを作って
未来に向かってパイを大きくする話をしたいですね。
もう少しまともな日本をバトンタッチできるように。
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